突撃!大阪駅相席グルメ!寿司、お好み焼き、串カツを初めて食べた海外の反応
どうやろ
write:増田薫
photo:納谷ロマン
こんにちは。都内在住のマンガ家・ライターで「思い出野郎Aチーム」のサックス担当でもあります、増田薫です。今日はこの記事の編集担当で、僕の大阪の友人でもあるロマンさんに呼ばれて大阪ステーションシティへとやって来ました。なんでも、大阪名物をいろいろごちそうしてくれるそうです。

※外国人の方との会話は基本的に同行者に通訳してもらっています。ありがとう、テイラー!

ドレイク(カナダ出身)と一緒に、お好み焼きと串カツをハシゴ!

ロマン:あ! あそこの人はどうかな?
増田:エクスキューズミー! 外国の人と一緒に大阪の名物を食べる企画をやってるんだけど、一緒にどうかな?

ドレイク:ちょうど何か食べようとしていたところです。いいですよ!
増田:ちなみにご出身は? 大阪には何しに来たんですか?
ドレイク:カナダです。ワーキングホリデーで、来週から岡山で働くんです。ちょっと申請があって、大阪に寄らなきゃいけなくて。
ロマン:へえ〜カナダからワーホリで来たんですか。何か食べてみたい大阪の食べ物ある?
ドレイク:お好み焼き! 名前は知ってるけど食べたことないんですよ。
ロマン:さすがに薫ちゃんは大阪でお好み焼きって食べたことあるか……?
増田:ないなあ。なんだかんだで鉄板焼きのお店に行くチャンスがない。
ロマン:めっちゃちょうどいいじゃん。行こう!
一軒目「テッパンサンバ」でお好み焼き!

増田:お酒は好き? ビール飲めますか?
ドレイク:大好きです。もちろん。
増田:すいません〜! 瓶ビールとグラス3つお願いできますか〜?
ロマン:瓶ビールを頼んで「大瓶」が出てくるのは、大阪ならではやね。東京だと瓶ビールと言ったらだいたい中瓶だと思うけど、大阪はだいたいどこでも大瓶。

増田:お好み焼きができるまで、日本のトラディショナルな居酒屋のおつまみを食べてみてもらおう。これはいぶりがっこクリームチーズとポテトサラダ。いぶりがっこは秋田のものなんだけど、なんかだいたいどこの居酒屋でも食べられます。理由は謎です。

ドレイク:oh……
ロマン:どうしたの?
ドレイク:カナダでは食事しながらお酒を飲むことはなくて。
増田:そういえば結構珍しいっていうね。
ドレイク:日本にはそういう習慣があるっていうのは知ってたんですけど。自分がやるのは初めてなので(笑)。でもトライしてみます。

ドレイク:うん、おいしいです! スモーキーな感じ。ポテトサラダもおいしい!
ロマン:よかった〜。

店員さん:お待たせしました!お好み焼き、サンバスペシャルです〜!
増田:すげー! ぶあつい!
ドレイク:ワーオ。

増田:よく東京はピザみたいに切って、大阪は格子状に切るとかいうけど、大阪ならではの食べ方みたいなのってあるの?
ロマン:あるよ。

増田:めっちゃふわふわ! すげー!
ロマン:ここまでふわふわなのは、大阪でもあんまりないな。うまいね!
ドレイク:おいしい! ソースがとても濃厚。肉だけじゃなくて魚介類も入ってるんですね。こういう料理はカナダにはないです。
ロマン:そういえば前にも外国人観光客に「大阪で印象に残った料理」を聞いたらほとんどの人が「お好み焼き」って言ってたんだけど、そういうのって向こうのメディアとかガイドブックで紹介されてたりするの?
ドレイク:僕は詳しくないんですけど、みんな日本のアニメで知ります。なんてアニメなのかはわからないけど、友達に教えてもらって。
増田・ロマン:アニメ!!!
ドレイク:メディアとかで紹介されてるところは特に見たことないですね。

テッパンサンバ
大阪市北区梅田3-2-123 イノゲート 大阪4F
電話:06-6131-6871
営業時間:11:30〜23:00
定休日:施設に準ずる
二軒目の「串かつ松葉 エキマルシェ大阪ウメスト店」へ!

増田:ドレイクは東京に行く予定ある?
ドレイク:そのつもり。
増田:串カツは全国で食べられるけど、こういう立ち食いの串カツって東京にはあんまりないんだよ。赤玉パンチも東京ではなかなか見ない。大阪ならではのお酒だからぜひ飲んでみて。
ドレイク:おお……立って食べるんですか。おもしろい。立って食べながら酒も飲んで、カナダの習慣からしたらとってもクレイジーだけど、最高に楽しいよ!

ロマン:さっきのお好み焼きにかかってたやつはお好み用のソースでどろっとしてたけど、このバットに入ってるソースはウスターソースに近くてサラッとしてるんだよね。同じソースだけど、全然味が違うから食べてみて。口を付けたカツをもう一回入れる「二度漬け」はやっちゃダメだから、一度でたっぷり付けて……。
ドレイク:おいしい! 確かにさっきのソースは甘くて濃厚だったけど、こっちは全然違うね。

増田:ドレイクはどうして日本に来たの?
ドレイク:カナダで出会った彼女が日本人で、その彼女と一緒に住むために来ました。あと僕の地元は結構田舎で……日本とか外国にすごくステレオタイプなイメージを持っている人が多くて。それが嫌で、実際に外国に出て文化に触れてみたかった。だから、こういう機会がもらえてすごく嬉しい!
増田:おれたちも嬉しいよ。
ドレイク:カナダではハードコアバンドを組んでたりソロでR&Bの曲を作ってたりしてて、落ち着いたら日本でも音楽をやりたいんだ。
増田:へー! どんな感じ? 聴ける?
ロマン:薫ちゃんもバンドでサックスをしてるんだよ。
ドレイク:ワオ!

ロマン:ちなみに、いろいろ串カツ食べたけど何が特においしかった?
ドレイク:チーズがすごくおいしかった!
ロマン:また来たら案内するよ。

串かつ松葉 エキマルシェ大阪 ウメスト店
大阪市北区梅田3-1-1 エキマルシェ大阪ウメスト
電話:06-6476-8166
営業時間:11:00〜23:00
定休日:施設に準ずる
カナダ出身の仲良し姉妹、キャンデル&シャンテスとがんこ寿司へ!

ロマン:お二人は友達……?
キャンデル:姉妹です。
増田:姉妹旅行! 仲いいな。お茶飲みますか?
キャンデル&シャンテス:ワオ!

ロマン:ここは日本ではポピュラーな回転寿司っていうスタイルのお店で、レーンの上に寿司が乗っていて、回るんですよ。ちなみに、カナダでもお寿司屋さんってあるんですか?
シャンテス:お寿司を食べられるところはあるよ。メジャーなのはサーモンロールとか。これ(握り寿司)は食べられるところが少ないわね。何を頼んだらいいかわからないから、二人に任せていいですか?
増田:責任重大だな……あっ、うなぎがある。そしたらこれとこれと……お酒は飲めますか? 日本酒、米のお酒なんですけど。
シャンテス:せっかくだから、試してみます。
店員さん:どうぞ、グラスです〜。
キャンデル:あら! ショットなの?!
増田:の、ノー!! ゆっくり飲んで!!!

店員さん:はいウナギ!

増田:脂が乗っててうまい。もともと江戸前の寿司にはうなぎの寿司はないとか、焼き方とか味付けが関東と関西で違うとか聞いてたから、これが大阪のうなぎかという感慨があるね。
ロマン:二人はどう?
キャンデル:テリヤキみたいな感じの味ね。食感がちょっと苦手かも。
増田:皮の食感が独特だもんなぁ。外国の方はそう思うんだな。

増田:エビはどうだ?!

増田:酒のつまみに焼いたイカ!!!
キャンデル:イカはカナダでもポピュラーだから食べ慣れた味よ。こうやって塩とレモンで食べるのは初めてだけどね。

増田:関西の出汁が利いた卵!!!
キャンデル&シャンテス:おもしろい。ありがとう。どれも食べたことがない味で不思議な感覚ね……(笑)。でも、日本のカルチャーに触れていると思うとハッピーだわ。
ロマン:いろいろ楽しんで食べてくれてるけど、コレ! っていうネタを楽しんでもらえてないッ! くやしい!
増田:ハマりてえ……。
キャンデル:これ、すっごくおいしいわね。
増田:?!

増田:カニグラタンか〜!!!

ロマン:二人は何目当てで日本に来たんですか? どこか行く予定は?
シャンテス:すごくいいところだって聞いたから、なんとなく。明日から東京に行くの。とにかく踊りたくて、どこのクラブに行こうかなって。
増田:エンジョイ!
キャンデル:あれ? お酒の種類変えた?
増田:え、わかりました? どっちのほうが好きでした?

キャンデル:さっきのほうが好き。香りがよかったです。
ロマン:大吟醸のほうや。めっちゃいい舌してるな。
キャンデル:サケ、ダイギンジョウね。
増田:なんか楽しんでるっぽくて、よかった。
回転寿司がんこ エキマルシェ大阪店
大阪府大阪市北区梅田3-1-1 エキマルシェ大阪
電話:06-4799-6811
営業時間:11:00〜23:00
定休日:施設に準ずる

ロマン:というわけで、外国の方達と触れ合ってもらいながら大阪ならではのグルメも堪能してもらったわけですが。ドレイクにはソース文化がめっちゃハマってたし、キャンデル&シャンテス姉妹にも楽しんでもらえたみたいでよかった。薫ちゃんは実際にこうして食べ歩きしてみてどうだった?
増田:インタビューに答えてくれた3人がなんでもトライしてくれて単純に嬉しかったな〜。テレビとかでこういう企画やってるの見てると正直なんでそんなことするんだとか思ってたけど、実際やるとあれこれ勧めたくなるし、喜んで欲しくなるもんだね(笑)
東京からの観光客である自分の目線と同時に、外国の人の目にはどう映るかをぐるぐる考えて頭が忙しかったけど、やっぱりソースはめちゃくちゃ強いね。わかりやすくザ・大阪。そんで寿司をプレゼンするのは大変。普段、思ったよりなんとなく寿司食ってたかも。
ロマン:今回は、お好み、串カツ、寿司を食べたけど、もし次に来たら食べたいものとか触れてみたい大阪の文化とかってある?
増田:キャンデルがカニにハマってたけど、そういえばあんだけ「かに道楽」の看板見てるのに入ったことないから一度くらい行ってみたいね。あともつ焼きのお店も行く機会がなくてずっと気になってるな。
ロマン:じゃあ次回は、大阪でカニともつ焼きでも食べて食い倒れる企画でもやりますか……!

いっちゃん、新しいやつ