OSAKA STATION CITY GUIDE

do-ya?[ドーヤ?]

FM COCOLO DJ野村雅夫が大阪ステーションシティの歴史やトリビアを掘り下げる!

どない?

「大阪ステーションシティ NOW AND THEN」レポートVol.2

FM COCOLO朝の人気番組「CIAO 765」では、JR大阪駅開業150周年を記念し、大阪ステーションシティの歴史やトリビアを深掘りしていくコーナー「大阪ステーションシティ NOW AND THEN」が毎週火曜日の10:20~10:40にオンエア中。番組では、DJ野村雅夫が大阪ステーションシティの知られざる歴史や思わず“へ~”となるトリビアなどを詳しくご紹介しています。

第二回は「NOW AND THEN」のタイトルにちなんで、今と昔の大阪駅の姿を知ることができるスポットやグルメについてご紹介します。思わず“懐かしい!”となるスポットや、普段何気なく通っていた場所の知られざる秘密、新しく生まれ変わった名所まで。知れば知るほど好きになる、大阪ステーションシティの魅力をお伝えします。

最初にご紹介するのは待ち合わせスポットの”今と昔”。スマートフォンや携帯電話が当たり前になった今の時代、友達や家族、恋人と大阪駅で待ち合わせをするのもとってもスムーズになりましたよね。でも、そんな便利なツールがなかった時代に大事だったのが「待ち合わせスポット」。2~4代目の大阪駅には名所ともいえる、有名な「待ち合わせスポット」がありました。

代目「アクティ大阪」にあったのが中央コンコース南側にあった巨大な「砂時計」。当時、世界最大級の大きさと言われ、高さ約4.6m、幅4.9mもあり、制作費はなんと約6000万円もかかっていたんだとか! 大阪駅に新しい待ち合わせスポットを作ろうと、「アクティ大阪」開業20周年を記念して作られたそうです。

2~3代目の大阪駅での待ち合わせスポットで有名だったのが「噴水小僧」。明治期に開業した2代目大阪駅では対となる2体の噴水小僧が設置され、なんとその噴水の水は飲むこともできたそうです。3代目大阪駅でも「噴水小僧」は大活躍…したのですが、駅の中央コンコースに場所を移した際に、建て替えの混乱でまさかの1体の噴水小僧が行方不明に…。それでも、2004年に撤去されるまで約100年間も大阪駅の待ち合わせの目印として活躍した「噴水小僧」。現在は京都にある「京都鉄道博物館」に保管されているのですが、なんと時空を超え、新しい姿となって大阪に現れるというニュースが先日発表されました。

その場所は、今年7月31日に開業する新しい駅ビル「イノゲート大阪」。
大阪駅の西側エリアに多様なアート作品を展示するパブリックアートプロジェクト「大阪駅西側地区アートプロジェクト(仮称)」。そこに、大人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの作者である荒木飛呂彦氏が参加。かつて大阪駅のシンボルとなっていた「噴水小僧」をテーマに、自身初挑戦となるパブリックアートを制作することが決定したそうです。かつてのシンボル「噴水小僧」が時代を受け継ぎ、大阪駅の新たな歴史の一ページに加わっていく。まさに「NOW AND THEN」なニュースですよね。

150年の歴史を持つ大阪駅には、まるで歴史遺産のようなスポットもあります。それはJR大阪駅構内や大丸梅田店周辺に向かう道中にある段差や勾配。3~7段ほどのちゅ~と半端なアップダウンが続いたり、スロープがあったり。日々の通学や通勤で何気なく通っていると気にしない人も多いかもしれませんが、西日本最大のターミナルでこのような風景はとっても珍しいそうです。

段差や勾配が多い理由、それはなんと地盤沈下が原因。しかも、初代大阪駅が誕生する150年以上も前のことが原因のひとつとなっていたんです。大阪駅のある“梅田”エリアは江戸時代に低湿地帯だった地域を埋め立てたもの。粘土層の地層は軟弱で、大阪駅の開発や周辺地域の工場が発展するとともに、徐々に地盤沈下が進んでいく事態に…。

昭和30年代は駅の東側で、なんと最大1.8mも沈下してしまったそうです。成人男性一人分ほどの高さの越地盤沈下は大問題! 高低差をなんとかしようと、駅構内のコンコースなどあちこちに段差が生まれることになったんです。その後は改修工事を行い、周辺一帯の地盤沈下は収まったそうなのでひと安心。ちょっと面倒くさいな~なんて思っていた段差や勾配の裏には大阪駅の歴史が詰まっていたなんて、次からちょっと見る目が変わってきそうですよね。

最後にご紹介するのはグルメ!今では当たり前となっている大阪駅の駅ナカや駅チカグルメ。その歴史はとても古く、明治30年代、第二代大阪駅の頃には駅構内に食堂があったそうです。明治44年には西洋料理と和洋酒を出すビアホール風のレストランも登場し、時代とともに食堂も高級化していったそうです。

当時の食堂はもう残っていませんが、四代目の「アクティ大阪」時代からあるお店が、令和の今も暖簾を掲げ、人気を集めているのをご存知でしょうか。それが、以前のコーナー「大阪ステーションシティ Stay&Play」でも紹介したことがある「中国料理ロドス」。しかも「アクティ大阪」時代には同名のイタリア料理店だったものが、約30年前に中華料理店へと転身したという面白いエピソードもあるんですよ。ほかにも大阪ステーションシティには大阪が誇る老舗があちこちにあり、駅直結でいろんな逸品を楽しめるのもいいです。

また、大阪ステーションシティでは最新グルメも見逃せません。「大丸梅田店」では関西初出店、テイアクアウトのアーモンドスイーツ専門店「アーモンドマイスター リファインド」が6月1日にオープンしたばかり。話題のお店が一堂に会しているのも大阪ステーションシティの魅力のひとつですよね。

通勤や通学で使う大阪駅、グルメやショッピングが楽しめる大阪ステーションシティ。どちらも、まだまだ知らないスポットが盛りだくさん♪ FM COCOLO「CIAO 765」では「大阪ステーションシティ NOW AND THEN」でさらにその魅力を深掘りしていきます。みなさんも一緒に、大阪ステーションシティで新しい発見をしてみませんか?

FM COCOLO 「CIAO 765」 
放送: 月曜日~木曜日 6:00-11:00
DJ: 野村雅夫
 イタリアと日本の血を引くDJ野村雅夫がお送りする5時間のモーニングショー。
 ニュースと各種カルチャー情報を新旧洋邦のグッド・ミュージックとともに届けます。