梅田にイマドキオフィスが登場!
そんな現代でトレンドになっているのが、「ABW(Activity Based Working アクティビティ・ベースド・ワーキング)」と呼ばれるオフィスの考え方。通常デスクに加えて、集中して作業できる個人席や少人数で話し合いができるオープンスペース、小休止に使えるラウンジスペースなど、目的に合わせて社員が過ごす場所を選べるというものだ。
実は、この考え方を実現しているイマドキなオフィスが、大阪駅西側にオープンした「イノゲート大阪」である。担当の大阪ターミナルビル株式会社 浮田知義さんに、どんなオフィスか聞いてみた。
Q. イノゲート大阪はどんなオフィスなのか教えてください。
A. ワークスペースとしては、一般オフィスとフレキシブルオフィス、そしてリアルとオンラインを組み合わせたハイブリッド型イベントにも対応できる貸会議室があります。オフィスサポートフロアには、蔦屋書店などを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)が運営する
「SHARE LOUNGE(シェアラウンジ)」や書籍・文具・食雑貨店などもあります。
まず、ワークスタイルによってオフィスのタイプを選べます。一般オフィスは、梅田には珍しく30坪前後の小規模オフィスがあります。フレキシブルオフィスは、多様なワーカーが集い同じ空間で働くオフィスとなっています。短期間の利用も可能なので、例えば期間限定のプロジェクトチームの拠点としても便利ですよ。どちらのオフィスも、「イマドキ」なワーカーとの親和性が高く、実際に今入居が決まっているのはスタートアップ・ベンチャー企業や外資系企業が多いです。それぞれのオフィスレイアウトも、ソロワーク、コミュニケーションスペースなどあらゆるワークスペースを想定してレイアウト作りを行っています。
Q. オフィスレイアウト以外に「イマドキ」な特徴があれば教えてください。
A. 「交流」を積極的に行う点ですね。会議室やシェアラウンジなど、あらゆるスペースを活用して、オフィス内外関わらず参加できるような交流イベントを実施していく予定です。
せっかく同じビルで働いているのだから「隣の会社、何してるか分からんなぁ」という状況はなくしたい。いろんな企業・ワーカー同士が互いをPRしあって、そこから刺激を受けたり、新しいコラボが生まれたりすることを期待しています!
あと、「イマドキ」とはちょっと離れてしまうんですが、イノゲート大阪のオフィスはうめきたエリアを一望できるのも特長です。
一方、おとなりのJPタワー大阪のオフィスは、「通いたいオフィス」としての設備が充実しているのが特徴的。「ウェルビーイングな働き方」をテーマに、入居者が共用で使える設備として、屋上庭園やフィットネスエリア、サウナまで完備されているのだ。仕事のリフレッシュまでオフィスでまかなえてしまう。大人の雰囲気漂う大正ロマン調のラウンジも、仕事終わりのワーカーの心を癒やしてくれる。
「アフターファイブ」が楽しみだから、仕事に精が出る!
両オフィスのうれしい点は、魅力的な飲食やエンタメスポットが仕事場の「真下」にあること。
イノゲート大阪の2~5階には「おっさん」が主役になれる飲食エリア「バルチカ03」が。JPタワー大阪内の商業施設「KITTE大阪」には、気軽にお酒を楽しめる横丁エリア「うめよこ」だけでなく、全フロアにこだわりの飲食店が入っている。
各ビルの飲食フロアの魅力について、それぞれの担当者に話を聞いた。
どんなシーンの飲み会でも「いったんバルチカ03行こ!」ってなるような飲食店街に
▷バルチカ03担当 JR西日本SC開発株式会社 舟本恵さん
Q.「おっさん」がテーマということですが、どうして「おっさん」?
A. 市場調査をしていく中で、梅田は特に若者や来街者にとって、「非日常の場」として楽しい街である一方で、平日街にいる現役オフィスワーカー、つまり働くおっさんのランチや夜呑みの場が不足していることがわかりました。梅田を支えるおっさんたちを飲食の力で元気にできればもっと梅田全体が元気になる!と確信して、「バルチカ03」をオープンしました。
Q.「おっさん向け」のお店というと、具体的には?
A. まず、1000円以内でランチが食べられるような、「ランチ難民」を救うお店。さらに仕事帰りに飲みに行けるお店です。
飲みに行くお店もいろんなシーンを考えて選んでいます。職場の同僚や仕事の関係者との「オン飲み」に選びたい、「外れのない」お店。ひとりや気の合う友人との「オフ飲み」で気軽に行きたい、こだわり強めのお店。「ガチ接待」で使える会員制のお店もあります。
飲みに行くのが好きな方は、お店のラインナップを見て「えっ、この店が梅田にオープンすんの!?」とびっくりすると思います(笑)。
「他にない商業施設」を作ったら、「食の日本一周」ができる施設になりました
▷JPタワー大阪(KITTE大阪)担当 日本郵政不動産株式会社 平岡大典さん
Q.商業施設にしては、飲食店がめちゃくちゃ多くないですか?!
A.KITTE大阪は、「既視感の無いショッピングセンターにしたい」という思いがあって、結果的に飲食が半分以上を占める商業施設になりました。
梅田って既にたくさん飲食店があるので、まだ梅田にないようなお店をそろえたいなと考えました。そこで、日本各地の「その地域でしかあまり知られていないおいしい店」を集めました。郵便の会社である我々と、鉄道の会社であるJRさん、どちらも日本中につながりがある会社ならでは、ですね。
Q.「大阪初出店」が多いのはそういうことなんですね!
A.そうです!地方出身の方が「うちの地元で有名な店がKITTE大阪にもできたんですよ~」って誰かを誘って、それをきっかけに会話が広がって…という感じで、地方出身者の「お国自慢」にも使ってほしいですね。
そして、大阪ですでに店舗展開されている飲食店さんには「新しい業態やコンセプトで出店してください」とお願いしました。とにかく「ここでしか出会えない」を大事にしました!
さらに飲食店だけでなく、1289席の劇場や、日本各地の「ええもん」にタイムリー触れられるアンテナショップフロアも。駅の真横にオフィスがあるにもかかわらず、駅にたどり着くまでに寄り道したくなる場所がたくさんあって、帰るのが惜しくなるくらいだ。
「つながり・交流」からはじまる
仕事の中でも外でも、新しいつながりやひらめきが生まれる。それによってビジネスが前進したり、日々の楽しみが増えたり。新しく登場した「イノゲート大阪」「JPタワー大阪」を通じて、梅田で働く人々の「平日」が今以上に充実していくことに期待したい。
いっちゃん、新しいやつ