リモートワークやオンライン会議系ツールがごく当たり前のものになってきた最近では、外出先でノートパソコンを開いて作業をするという人も多いのではないでしょうか。

普段から特定の場所に捉われずに好きな場所で仕事をするノマドワーカーな人もいれば、急ぎの用があって出先でちょっと仕事をしたいという人まで、ケースは色々だと思うのですが、外で作業をしたい時にとても便利なのが“コワーキングスペース”です。

ただ、コワーキングスペースはそれぞれに個性があり、実際に利用しようと思うと選ぶのに困ったりもします。

今回は、シュールなタッチの4コマ漫画がSNS上で大人気の漫画家・せきのさんをゲストに迎え、実はJR大阪駅近くにもたくさんあるコワーキングスペースを、利用シーン別に紹介したいと思います。

それぞれのコワーキングスペースを実際に体験して描かれたせきのさんの4コマ漫画もありますよー！

「出先でオンライン会議をすることになったけど、周囲が騒がしくて無理！」ということ、ありますよね。そんな時に役立ちそうなコワーキングスペースはないものか……。

ということでやってきたのは「Work PLACE COCOLO 大阪」です。JR大阪駅1階の中央口改札を出てすぐの場所にあり、スムーズにアクセスできます。利用する際には、事前の会員登録が必要で、希望の席を予約して入室することになります。

敷地内には気軽に利用できるオープンワークエリアだけでなく、防音ブースやミーティングブースが設けられており、急にオンライン会議を行う必要が生じた時に便利です。

特にドアのついた防音ブースでは、周囲を気にすることなく会議に集中できます。多くの人で賑わう大阪駅のすぐ近くなのが信じられない静かな環境です。

せきのさんに、実際に仕事をするつもりでいくつかの席に座っていただきました。

ちなみに防音ブースは30分500円という料金設定です。カフェでは周囲の視線や物音が気になって集中できないという時も、ここなら大丈夫そう。備え付けのサブモニタを使用することもでき、もちろん長時間の作業も可能です。

30分400円で利用できるミーティングブースは対面での打ち合わせや、オンライン会議に便利そうでした。

「Work PLACE COCOLO 大阪」には、基本的にはスタッフが常駐せず、困りごとがあったら入口に置かれた電話から問い合わせることができるようになっています。

それを踏まえてせきのさんが描いてくれた4コマがこちら！

【長時間作業編】快適空間でじっくり仕事に取り組みたい時は「TSUTAYA BOOKSTORE イノゲート大阪 SHARE LOUNGE」

「時間のかかりそうな仕事を抱えているから、快適な場所に腰を据えて取り組みたい」と、そういう時にちょうどいい場所はないものか……。

そう思いつつ、次にやってきたのはイノゲート大阪の6階にある「TSUTAYA BOOKSTORE イノゲート大阪 SHARE LOUNGE」です。「シェアラウンジ」はTSUTAYAが運営するコワーキングスペース。オープンスペースや会議室も含めて120席が用意され、用途に合わせて利用できるようになっています。

「SHARE LOUNGE」では、ソフトドリンクやスープ、ヘルシーなナッツやチョコなどのスナックがたのしめます。滞在中はおかわり自由。アルコールプランもおすすめ。
ソフトドリンクプランは60分 1,100円、アルコールプランは60分 1,540円（それぞれ延長30分ごとに追加料金が発生します）、3,850円で1日利用もできます。

また、様々なジャンルの書籍を自由に閲覧できるようになっていて、アイデアを練るのにもよさそうです。

せきのさんはこの場所がかなり気に入った様子。「めちゃくちゃいいですね！設備も充実していて、普通に一日過ごせそうです。でも、こんな快適な場所で描いたらマンガの内容も変わってきそうです」と感想を語ってくれました。

「ただ、当然ですけど書籍のコーナーには僕の本はなかったです」とおっしゃっていたので、思わず笑ってしまいました。

ちなみに、1人席のバリエーションが豊富で、仕切りがあって集中力が高まりそうな席や梅田の街を見下ろせる広い窓側の席、オンライン会議に便利そうな半個室席など、シチュエーションに合わせて選ぶことができます。

さらにはリッチな雰囲気の会議室も完備しています！こちらの会議室も広い窓に面していて、眺めが素晴らしいです。デスクや椅子はシックなトーンで統一されており、重要な会議にも落ち着いた気持ちで臨めそう！

また、「TSUTAYA BOOKSTORE イノゲート大阪 SHARE LOUNGE」と同じフロアには「スカイガーデン」という屋外テラスがあり、ここは息抜きによさそうです。

電源が取れるスポットもあり、実際にここで仕事をする方もいるそうです。

飲食も可能なスペースなので、同じフロアに併設されたコンビニコーナーで好きな飲み物や食べ物を買ってここで休憩するのもいいなと思いました。

「TSUTAYA BOOKSTORE イノゲート大阪 SHARE LOUNGE」が気に入ったというせきのさんによって描かれた4コマ漫画がこちらです！

【短時間作業編】急に空いた時間に仕事をしたい時は「テレキューブ」

予定が急に変更になり、思いがけず時間が空く時ってありますよね。「こんな時、ちょっとした作業ができたらいいにな」と思う人も多いはず。そんな時に適したコワーキングスペースはないものか……。

というわけで、次にやってきたのが、JR大阪駅改札外にある「テレキューブ」です。「テレキューブ」はボックス型のコワーキングスペースで、大阪駅の連絡橋口の改札を出てすぐの場所に設置されています。

コンパクトなスペースですが、作業に必要な設備はしっかり収まっており、ドアを閉めてしまえば周囲の物音もまったく気になりません。ノンアルコールのドリンクのみ持ち込み可能で、テイクアウトしたドリンクを飲みつつ短時間の作業をするのに適していそうです。

せきのさんに実際に体験してもらいました。

ちなみにコンセントもたくさんあり、冷房やヒーターなども完備してありました。

個室空間で作業したい時に役立ちそうな「テレキューブ」。その様子を踏まえて描かれた4コマ漫画はこちら！

※ちなみに「テレキューブ」はオートロック式なので実際はこのような“反抗期の息子”状態は発生しませんのでご安心ください。

【おまけ】近くの休憩スポット「バール・デルソーレ」

近くには作業に疲れた時におすすめの休憩スポットもあります。「テレキューブ」のある連絡橋口からエスカレーターに乗ってすぐの位置にある「時空（とき）の広場」です。

「時空の広場」は天井の高い広々とした空間で、憩いの場になっています。敷地内に併設されたカフェ「バール・デルソーレ」は気分を切り替えるのにもよさそうなスポット。

冬期は“こたつ席”が用意され、体を温めながらコーヒーや紅茶、アルコール類を味わうことができます。こたつ席は3/31までの期間限定です。

【緊急時対応編】突発的な事態に対応したい時は「シェアラウンジ 梅田 蔦屋書店」

外出先で急に商談に対応しなくてはならなくなったり、資料を作って印刷しなければならなくなったり、そんな時もあります。そういった緊急時に落ち着いて作業ができる場所はないものか……。

そう考えてやってきたのが「シェアラウンジ 梅田 蔦屋書店」です。先ほども紹介した「シェアラウンジ」は、ルクアイーレ9階の「梅田 蔦屋書店」内にもあります。

イノゲート6階にもある「シェラウンジ」ですが、こちらの「梅田 蔦屋書店」内では、圧倒的に多くの書籍が置かれ、アイデア作りをサポートしてくれるはずです。

また、充電器やモニター、イヤホンなど、いざという時に助かる貸出アメニティも充実しています。複数の資料を見比べながら作業したい時などにサブモニターがあると便利で、実際に多くの方がレンタルして作業をしている様子が見られました。

さらに、備え付けのプリンターを使っての印刷も可能なのがうれしいところ。お洒落空間に置かれたプリンターを使うと、仕事をしている自分がちょっとかっこよく思えてくるから不思議です。

敷地内にはロッカーも設置されているので、荷物の多い出張時などにもすっきりした状態で作業に向き合えそう。

複数人で利用できる落ち着いた会議室もあり、大事な商談にも活用できそう。部屋の大きさ別に7名・9名まで収容でき、モニターも備え付けてあります。

オンライン予約が可能なので、大急ぎで会議室を押さえておく必要がある時などに安心して利用できます。

また、閲覧できる書籍数が非常に多いのも魅力。隣接するスターバックスコーヒーの商品をモバイルオーダーで注文でき、ゆったり気分転換したい時に重宝しそうです。

もちろん、こちらの「シェアラウンジ」にもドリンクや軽食が用意されています。バリエーション豊富な一人席もあり、気分転換に飲食をしながら長時間の作業に打ち込むこともできます。

「シェアラウンジ」がお気に入りのせきのさんも、この隅々まで配慮の行き届いたサービスの充実ぶりに改めて驚いていました。その体験から生まれた4コマ漫画をご覧ください！

いかがでしたでしょうか。JR大阪駅でコワーキングスペースを探す際の参考になれば幸いです！最後に、普段は家でお仕事をすることがほとんどだというせきのさんに改めて感想を伺ってみました。

「マンガを描く時は作業スペースはそれほど広くなくていいんですけど、周囲の目が気になったりします。集中できる環境がありがたいんですが、今回行ったコワーキングスペースはどこも落ち着いて仕事ができそうでした。

マンガのアイデアは『考えるぞ』って向き合い過ぎると浮かばなかったりするので、気分を変えるのにもよさそうです。これからはもっと使っていきたいです」

と、そんなコメントを下さった後、「……こんな真面目な感想で大丈夫ですか？ボケた方がいいですかね……」と、しきりに心配している姿が印象的でした。

せきのさん、ありがとうございました！