待ち時間を、『ゾッとする時間』に。待ちじかんマッチブックVol.4 オカルトコレクター・田中俊行 さん
どや?
そんな「待つ」時間を、本で別の「時間」に変えちゃおう。
今回選書いただいたのは、呪物・オカルトコレクターであり、怪談師として著書も出されている、田中俊行さんです。
幼少期からのオカルト好きがこうじて、いわくつきのもの=「呪物」を集める田中さん。チャーミー人形や釘人形、藁人形など、自宅にある呪物は、なんと150点以上。
生粋のオカルトマニアである田中さんに、待ち時間にサクッと読めて「ゾッとする」本を3冊ご紹介いただきました。
田中俊行 さん
呪物・オカルトコレクター、怪談師、イラストレーター。幼少期より奇怪な物や怪談話が好きで、収集をはじめる。いわくつきの「チャーミー人形」を譲り受けたことをきっかけに、「呪物」の収集に没頭。自宅に150点以上もの呪物をコレクションする。「稲川淳二の怪談グランプリ2013」優勝、「怪談最恐戦2020」決勝進出、「怪談最恐戦2021」優勝など、怪談師としての実績も多数。著書に『呪物蒐集録』、『あべこべ』、『ぼくと呪物の奇妙な生活』、『神戸怪談』など。
あなたが待ち合わせしているのは、本当に人間ですか?
関西出身なので大阪駅は日常的に使っていましたし、今でもよく使っています。
“大阪駅で待ち合わせ” といえば、有名な話ですが「赤い女伝説」が思い浮かびますね。かつて、大阪駅の定番の待ち合わせスポットだったとある噴水前で、謎の「赤い女」が出没したらしいんです。赤い服を着た髪の長い女性で、こっちを見て笑いながら異様な速さで近づいてくる……っていう。
改装されてからはめっきり聞かなくなりましたが、やっぱり待ち合わせとか、人が集まる場所というのは、噂話や都市伝説が多いみたいなのはありますね。だからこそ、待ち合わせや人混みで周りをよく観察してみてください。“人間じゃないなにか” が紛れ込んでいるかもしれません。
今回ご紹介する3冊は、どれも短時間で読めて「ゾッとする」本です。
マッチした本 #01
『大阪怪談』(竹書房)田辺青蛙
https://kyofu.takeshobo.co.jp/book/9784801925014/
『大阪怪談』は、まさに大阪が舞台となった実話怪談集。昔からある伝承や噂話を徹底取材して書かれています。どれも実在する場所なので、巡ることもできますよ。
マッチした本 #02
『一行怪談』(PHP研究所)吉田悠軌
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-76736-9
『一行怪談』はその名の通り、たった一行でゾッとする怪談集です。怪談の究極に削ぎ落とした形で、情報が少ない分、逆に想像が膨らんで怖いんですよね。
マッチした本 #03
『呪物蒐集録』(竹書房)田中俊行
https://www.takeshobo.co.jp/book_d/shohin/5313001
最後は、僕の著書なんですが『呪物蒐集録』です。僕が収集した呪物を紹介した本で、写真と解説文で図鑑のように呪物鑑賞を楽しんでいただけます。
待ち時間にサクッと怪談や奇妙な話を読んで、ふと改めて周りを見渡してみると、いつもの景色が少し違って見えるようになるかもしれません……。そういうのを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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いっちゃん、新しいやつ