OSAKA STATION CITY GUIDE

do-ya?[ドーヤ?]

「ドヤ顔」で教えたい、
大阪駅ビルの楽しみ方

ロバートの熱狂的ファン「メモ少年」と、勝手に秋山竜次さんへの差し入れ探し in 大阪ステーションシティ

どうやろ

write:スズキナオ
photo:川嶋克
edit:do-ya?編集部
design:北山里菜

特定の誰かを“推す”活動、いわゆる「推し活」は、今や、暮らしの中に当たり前にあるものとして認知されています。自分ができる範囲で推し、そしてまた推しから元気をもらう。それが私たちの日々に彩りを添えてくれるのです……と、知ったかぶって書いている私は、恥ずかしながら今まで推し活というものをしたことがありません。

ただ、その世界に興味はあり、ある対象を全力で推している人を見るとうらやましいなと思います。今回、推し活の究極形として、あまりに深い愛を持つあまり、推しと一緒に仕事をするまでになったという方をゲストにお招きし、推しへの思いをたっぷり語ってもらうことになりました。

ゲストプロフィール

篠田 直哉(しのだ なおや)/ 通称メモ少年
テレビ ディレクター

1996年生まれ。大阪府出身。法政大学社会学部メディア社会学科卒業後、メ~テレ(名古屋テレビ放送株式会社)に入社。現在はディレクターとして、多数の番組の企画・制作を手掛ける。著書に『ロバートの元ストーカーがテレビ局員になる。~メモ少年~』(発行:東京ニュース通信社、発売:講談社)

自身が企画・演出したロバート秋山さんのレギュラー番組『秋山の楽しすぎる約30分』を2025年4月から放送中。

また、JR大阪駅の駅ビルを散策しながら、推しへの愛が詰まった差し入れを選んでもらい、プレゼント選びにも最適な大阪ステーションシティのポテンシャルを確かめてきました!このレポートが推しへの愛の届け方の参考になったらうれしいです!

この記事の内容

  • ロバートのライブを全部メモしていた少年が、秋山さんの番組をつくるまで
  • 「これ、裸の上に着たらどうだろう」思いを馳せながら、秋山さんの衣装を探す
  • 推しのために、自分の水泳ゴーグルを買う
  • 秋山さんは、乳製品を“噛んで”飲む
  • 用途不明。“いつか面白くなるもの”を探して
  • 推しの反応を想像する時間も、差し入れの醍醐味
  • 推しへの差し入れに必要なのは、“自分ならでは”の視点

ロバートのライブを全部メモしていた少年が、秋山さんの番組をつくるまで

今回ゲストにお招きした篠田直哉さんは、現在「メ~テレ(名古屋テレビ)」のディレクターとして番組の企画・制作を手掛けていらっしゃいます。中でも代表的な番組がお笑いトリオ「ロバート」の秋山竜次さんのレギュラー番組『秋山の楽しすぎる約30分』です。

何を隠そう、篠田さんがテレビ局に入社し、ディレクターとして番組作りに関わるようになったのは、すべてロバート、そして秋山竜次さんとの出会いがきっかけだったのです。

推しとの出会いは2007年、篠田さんが小学5年生の時だったと言います。夏休みに暇を持て余していたところ、お母さんがレンタルビデオ店に連れて行ってくれました。そこでなんとなく手に取ったロバートの単独ライブのDVDがあまりに面白くて衝撃を受け、返却してはすぐまたレンタル、というサイクルを4週連続で繰り返したそうです。あまりに夢中になっている様子を見たお母さんがDVDを買ってくれて、それからはもう、とにかくロバート漬けの日々を送っていたそうです。

中学生になり、ライブにも足を運ぶようになった篠田さん。しかしそこで困ったのが、ライブはDVDと違って同じものを繰り返し見ることができないということでした。そこで篠田さんは舞台上で展開されるロバートのネタやトークの内容を可能な限り細かくノートに書き写すことにしたのでした。

客席で熱心にメモを取り続けている少年がいる……その様子はロバートのお三方の目にも留まり、秋山竜次さんから「メモ少年」と呼ばれていじられるという経験をしたのでした。それ以降、メモ少年を自分の愛称とし、今でもその名が篠田さんの別名になっています。今回、その貴重なノートを見せてもらいました。

ページを開くと、ネタはもちろん、本当にささやかな会話までメモされているのがわかります。ノートを開けば篠田さんはその時のことを鮮明に思い出せるそうで、

「ここにあるのは高校から大学までのノートです。たとえばこれは……(と、ノートの一冊を手に取る)」

「この時のMCでは秋山さんのお父さんが、アメリカが大好きだという話をしていました。秋山さんのお父さんって、秋山さんが高校を卒業する時に『お前は勉強しなくていいから、アメリカか東京に行け』と言ったらしくて、アメリカはさすがに遠いから東京に出ることにしたというエピソードがあるぐらい、ワイルドな人なんですよ。僕はお父さんのお店(北九州市にある「ファンキータイガー」)でアルバイトもしてたんですけど……。」

メモ少年として認知されるようになった篠田さんは、大学入学後も着実にロバート推しの道を突き進みます。学園祭の実行委員となり、3,000人以上を動員するロバートのライブを成功させ、卒業後は「メ~テレ」に入社。ついには秋山竜次さんと一緒に番組制作を担うまでになったのでした。

そのすご過ぎる経歴の詳細については、ご自身の自伝的著作である『ロバートの元ストーカーがテレビ局員になる。 ~メモ少年~』を読んでいただくとして、今回は篠田さんの推しである秋山竜次さんへの差し入れの話に的を絞ってみます。

ロバートの元ストーカーがテレビ局員になる。 ~メモ少年~ 著: 篠田 直哉

推しに合法的に近づいたら、差し入れできるものが増えた

――篠田さんがロバートや秋山さんに差し入れをした最初の記憶はありますか?

篠田さん:中学とか高校の頃はお金の余裕もなかったので、何か物を買って差し入れするということは実はあまりしていないんです。ただ、今思えばあり得ないんですけど、自分が書いたライブのメモをコピーして渡したというのが最初かもしれないです。ご本人にしたら全然いらないだろっていう(笑)

――ははは。どんなリアクションだったんでしょうか。

篠田さん:ライブで何回か「あいつからメモもらったんだけど。」みたいにいじってもらったことはあったかもしれないです。ネタにはしてくれましたね。それくらい、あまり物を贈った記憶はないんです。渡したら気を遣わせるかなとか、そっちの方を気にしてしまうんですよ。それこそ、一番大きい金額で貢げるのが仕事をお願いすることだと思ってるんで、今はそこで貢ごうと。

――たしかにそれは究極の贈り物ですよね。

篠田さん放送枠とか営業案件を差し入れている感覚です。衣装や小道具はよく買うので、それは差し入れに近いかもしれません。番組で使ってもらえたら嬉しいですし、使われなくても番組の方で持っておけばいいので。

――なるほど、秋山さんのための衣装選びというのは差し入れとしてもすごくいいですね。篠田さんがどんなものを選ばれるのか気になります!

「これ、裸の上に着たらどうだろう」思いを馳せながら、秋山さんの衣装を探す

というわけで最初にやってきたのは、「LUCUA 1100」の6階にある古着店「Top of the Hill」。

番組の中でも秋山さんが大胆なデザインの古着やサングラスなどを装着する場面は多く、篠田さんも普段から差し入れ感覚で古着を探しているのだとか。名古屋の店舗にもよく足を運んでいるそうで、この日も慣れた様子で店内を物色していきます。

――メンズ、レディースはもちろん、かなり色々なスタイルの古着が集まっているショップですが、篠田さんはどういう基準で秋山さんへの贈り物を選びますか?

篠田さん:言葉にするのが難しいんですけど、狙い過ぎない、やり過ぎないもので……レディースのものを選ぶことが多いんです。意外とレディースの服の方が伸縮性があってサイズも問題なかったりするんです。秋山さんはすごく衣装にこだわられるので、細かなリクエストに対応できるようにストックしておくことも多いです。

伸縮性がありそうな服の例。さすがにサイズが小さすぎて断念…。

――ずっとロバートと秋山さんのことを見てきた篠田さんだからこそわかる感覚があるんでしょうね。

篠田さん:そうですね。でもファンの方も結構、女性用の服とかサングラスなんかを贈ってくることが多いんです。差し入れのルール上も、それなら問題ないので。そういうものが収録時に使われることもあります。

――それはファン冥利に尽きますね。というか、そもそもこうやって「秋山さんに似合うかな」と思いながら選ぶのって楽しいですね。

篠田さん:自分の服は通販で適当に買うことが多いんです。なので古着屋さんに来る時は秋山さんのためでしかないです。『これ裸の上に着たらどうだろう…』とか、めっちゃ想像しながら選びます。これとかパッツパツになりそうで、いいですね!

服だけでなく、 ベルトやサングラスなどの小物もしっかりチェック。番組でもよく使われるアイテムだけに、形やサイズを見ながら候補を探していきます。

篠田さん:あと、秋山さん『バックルのデカいベルト』がお好きなんですよ。ご自身の親族のおじさんのベルトのバックルがとにかくデカかったらしく、衣装で大きなバックルをつけることが増えたそうです。

おじさんのキャラを演じる時や、おじさんのエキストラさんに用意する衣装でも、とにかくでっかいバックルが求められることがあります。

バックルのデカいベルトの例

篠田さん:秋山さんは本当にサングラスが好きで、この間のロケではご自身で40個ぐらい持ってきていました。レンズが外せるようになっているサングラスのことを秋山さんは「2回遊べる」って言っていて、普通にかけた後でレンズを外すとまた面白くなったりするんです。

篠田さん:他には、衣装の中でもよく使われるのが自分たちスタッフの中で『変態あみあみ衣装』と呼ばれてるものです。スタッフに「変態あみあみ衣装、持ってきておいてね」と指示を出したり。

いつどんなものが必要になるかわからないので、衣装や小道具の入った大きい袋を2つ、車にいつも積んでいます。秋山さんご自身で用意される場合もあります。

あみあみ衣装の例

――篠田さんが今こうして選んでいる時、「こんな企画で活用できそう」というところまでイメージされているんですか?

篠田さん:いや、脈絡のない場面で”ただ面白いから”という理由で使われることが多いので…実はあんまり考えないです。キャラ設定に合わせて用意するような時もたまにあるんですけど。あ、この付け襟もいいな。

篠田さん:今はこうやってみなさんと一緒なのでいいんですけど、一人でレディースの服を選んでいる時は、店員さんが優しく「試着されますか?」って声をかけてくれたりして、さすがに恥ずかしいです。

用途を決めて探しているわけでもないという篠田さん。それでも次々と服を手に取り、『秋山さんが着た時の見え方』を想像していきます。

篠田さん:あー、これは少しやりすぎたかも。もう一着、良さげなトップスを見つけたのでコーディネートを考えてみます。

篠田さん:このマーブル柄のトップスは伸縮性もあって、かなり使えそう。

店内をくまなく見ている間に気付けば予定の終了時間が迫り、結果、篠田さんはマーブル柄のレディース服と、斬新な形のサングラスの2点をお買い上げ。

実は今回、『1万円の予算内で差し入れを買う』という裏設定が用意されていたのですが、いきなりこの一店目で1万円近いお会計額となりました。

店舗紹介

Top of the Hillルクア大阪

  • 営業時間|10:30〜20:30
  • 電話番号|06-6151-2837
  • 住所|ルクア大阪 ルクアイーレ6F
  • 公式サイト

推しのために、自分の水泳ゴーグルを買う

次にやってきたのは「KITTE大阪」の3階にあるスポーツ用品専門店「SWANS STORE」です。『ロバート秋山の市民プール万歳』という番組があるほど、市民プール好きの秋山さん。

しかもその番組の新シリーズが『メ~テレ』で2026年10月から放送されるとのことで、秋山さんのために水泳帽やゴーグルなど、水泳グッズを探そうということになったのでした。

ところが、『SWANS STORE』の水泳用品コーナーを眺めているうち、篠田さんの気持ちに変化があったようです。

篠田さん:すごくカラーが可愛いし、色々な種類のゴーグルがあるんですね。秋山さんはプールロケの時はいつも4つぐらいの袋にキャップやゴーグルを入れていて、それを使い分けているんです。その時の気分や好みがあると思うんですよ。

――キャップやゴーグルにもこだわりがあるわけですね。

篠田さん:僕はもともとまったく泳がないので撮影の前に通販で適当に買ったゴーグルをつけてるんですけど、そのゴーグルが「目の部分が大きくて、変じゃないか?」って秋山さんにツッコまれて、もしかしたら自分用のゴーグルを買う方がいいかもしれません。

――なるほど。機能性の高いものも色々あるし、いいかもしれないですね。

篠田さん:僕もプールの中に入って撮影するんですけど、秋山さんをしっかり撮るために自分がちゃんとしたゴーグルをつけるっていう方が本当の意味での差し入れになるのかも。

せっかくなので、店員さんにも相談してみることに。

篠田さん:プールの中で撮影する際に使いたいのですが、おすすめのゴーグルはありますか?

店員さん:おすすめは『MIT(Mirror Insert Technorogy)』というタイプのもので、ミラー層がレンズの間に固定されているものなんです。表面がこすれたりしてもミラーが剥がれる心配がないんです。特に夏場はミラーがついているものの方が眩しくないと思います。あと、ゴーグルによって視野の明るさにも差があるんですよ。

篠田さん:なるほど。僕がプールの中に入って秋山さんを追いながら撮るので、視野が明るい方がありがたいですね。

店員さん:明るいものだと、こちらですね。長時間使う場合は痛くならないようなフィット感も大事なので、実際につけてみて見え方を比べてもらうのがいいと思います。

篠田さん:じゃあ、これにしようかな。カラーが個性的なのでそこをいじられるかもしれないですけど……視野が広いし、明るく見えそうなんで、これを自分用に買いたいと思います!

ASCENDER レーシングモデルSR-81MMITPAF NAV/R ¥5,500(税込)

当初の予算はすでにオーバーしていますが、ご自分のためにいいゴーグルを買うことが、最終的には秋山さんのためになるという判断のもと、新ゴーグルを一点購入した篠田さん。

ここでも推しへの深い愛を感じました。

店舗紹介

SWANS STORE KITTE大阪店

  • 営業時間|11:00-20:00
  • 電話番号| 06-4256-7236
  • 住所|大阪府大阪市北区梅田三丁目2番2号 KITTE大阪 3F
  • 公式サイト

秋山さんは、乳製品を“噛んで”飲む

続いて訪れたのは、同じく『KITTE大阪』の2階にある『みやざき館 KONNE』です。飲むタイプの乳製品が好きだという秋山さんのために、宮崎県のご当地ドリンクとして愛されている「ヨーグルッペ」を買ってみようということになりました。

ヨーグルッペ、ヨーグルッペりんご、ヨーグルッペぶどう 各 ¥150(税込)

篠田さんによると、秋山さんの喉の調子を保つためには飲むヨーグルトとキャラメルが欠かせないそう。篠田さんが手掛ける特番『秋山歌謡祭』の収録現場にもその二つが常備されているとのことでした。

篠田さん:秋山さんはお母さんに「乳製品はよく噛まないと胃の中で豆腐になるよ」って言われて育ったそうで、乳酸菌飲料を飲む時も噛む癖があるらしいんです。その話を聞いてから僕も噛みながら飲むようになってしまって(笑)

――この『ヨーグルッペ』は秋山さんに気に入ってもらえそうでしょうか。テイストも色々あるんですね。味見してみましょうか。

篠田さん:宮崎県では有名なドリンクなんですね。飲むヨーグルトよりさらっとしていて飲みやすいですね。すごく美味しいです!

――『ちほまろ』という甘酒を乳酸発酵させた商品もおすすめだそうです。

篠田さん:秋山さんはお酒を一切飲まないんですけど、甘酒は好きだと最近番組でも言っていたので、これも喜んでもらえるかもしれないです。

あまざけ+乳酸菌『ちほまろ』150g ¥340(税込)

ということで、篠田さんは飲むタイプの乳製品を2点購入していました。

また、みやざき館 KONNEさんイチオシの『チーズ饅頭』についてもご紹介いただきました。宮崎名物として人気のお菓子で、そのままではもちろん、冷凍庫で凍らせるとアイスのように食べられるのだとか。

宮崎銘菓 チーズ饅頭 塩キャラメル¥1,180(税込)
宮崎銘菓 チーズ饅頭 ショコラ¥1,180(税込)

店舗情報

みやざき館 KONNE KITTE大阪店

用途不明。“いつか面白くなるもの”を探して

この日、最後の買い物スポットとしてやってきたのが『エキマルシェ大阪』に期間限定でオープンしている『Flying Tiger Copenhagen POP UP STORE』です。

個性的で可愛い雑貨がリーズナブルな価格で販売されている店内を、篠田さんはじっくりとめぐります。

篠田さん:カラフルで可愛い傘を以前の収録で使ったりしました。あと、この小さなトロフィーもいいですね。とにかくよくトロフィーが必要になるんです。『何かの賞をもらったキャラ』という設定で使われたり。

――思いがけないところで思いがけない物が必要になりそうですね。

篠田さん:最近だと、装着すると顔の下半分が犬の口みたいになるマスクとか、クセのあるものは用意しておくようにします。あ、これはいいかもしれない。寝たままメガネ。

寝たままメガネ ¥1,540(税込)

――かけている姿にかなりインパクトがあります。

篠田さん:またメガネ系になってしまうけど、これはいいですね。購入します!

と、寝転がったままでもテレビやスマホを楽に見ることができるというメガネを購入した篠田さん。今回買い集めた差し入れの品を、改めて振り返ってもらうことにしましょう。

店舗情報

Flying Tiger Copenhagen POPUP STORE

  • 営業時間|11:00~22:00 
  • ポップアップ期間|2026年4月28日(火)~2027年1月24日(日)
  • 電話番号| 080-6938-0016
  • 住所|JR大阪駅1階 桜橋口すぐ 
  • エキマルシェ大阪 F07
  • 公式サイト

推しの反応を想像する時間も、差し入れの醍醐味

――お疲れ様でした。篠田さんが秋山さんのことを真剣に考えながら何を買うか選んでいた姿が印象的でした。色々買えましたね。

篠田さん:例えば、1番はじめに購入を決めたこちらのマーブル柄トップスは、伸びると柄も変わりそうで面白いです。こういった伸縮性のある透けたトップスは、衣装の中では割とレギュラーというか、今のストックの中にあっても何も違和感がないです。

ただ、これが楽屋に置いてあっても「お、いいじゃん」ってなるかは分からないです。好みが割とはっきり分かれるので、全く刺さらない可能性も全然あって、そのドキドキを味わっているところもあります。

――ずっと秋山さんを見てこられた篠田さんだからわかる部分があるんだろうなと今日、近くで拝見していて感じました。

篠田さん:やっぱり20年ずっと見てきているという蓄積はあると思います。しかも僕の場合かなり偏っていて、他のエンタメをあんまり見ずにロバートだけを見て育ってきたんで(笑)

この業界に入ってからはそれがデメリットというか、視野の狭さに繋がる部分もあったと思うんですけど、だからこそできることもあると思っています。

――熱心なファンだった篠田さんが今は秋山さんと一緒に仕事をするようになって、想像できないほどすごいことだと思うのですが、それでも秋山さんには謎の部分もあったりするんですか?

篠田さん:謎の部分は全然あります。めちゃくちゃあります。秋山さんが出してこられる企画でも、突飛過ぎて理解が追いつかないことがよくあるんで(笑)

実際にロケをしてみるまで、どういう風に面白くなっていくのか予想できなかったりします。

篠田さんが手がける『秋山歌謡祭』のグッズ

――そこがまた楽しいんでしょうね。

篠田さん:『秋山の楽しすぎる約30分』は毎回内容の違う特番みたいなものなので、この枠を守ってたくさんの方に見てもらうことが使命だと思っています。秋山さんの脳みその中身発表番組みたいになっているので、大事にしたいです。

秋山さんがエキストラのおじさんたちとドライブに行く回があるんですけど、それだけ再生数が極端に低いんですよ(笑)今までで一番面白いぐらいに僕は思ってるんですけどね。これは記事に書いておいてください。

*秋山の楽しすぎる約30分

お笑いトリオ・ロバートの秋山竜次さんが今一番やりたい企画を実現する、メ~テレ(名古屋テレビ放送)制作の月1回放送のバラエティ番組。

推しへの差し入れに必要なのは、“自分ならでは”の視点

――かしこまりました!推しと一緒に仕事をするという特別な立場にある篠田さんですが、たとえば一般のロバートファン、秋山さんのファンの方に差し入れのコツをアドバイスしていただくとしたら何かありますか?

篠田さん:自分らしいものを選ぶことですかね。自分が好きな古着屋さんで選ぶとか、通販サイトで選ぶとか、自分だからこそ選べるものを探すと秋山さんにまだ見つかっていない面白い衣装や小道具が見つかるかもしれないです。そして、それが番組で使われたりしたら僕らもめっちゃうらやましいんで(笑)

秋山さんは本当に素敵な方ですし、お笑いに真剣な方なので、渡されたものをどう面白くするかを一生懸命考えてくださるし、僕らでは想像つかないくらい面白い結果になったりするんで。

――なるほど、自分らしさを大事にすると。

篠田さん:以前、古着屋さんで3万円ぐらいする古い帽子を買ったんです。買ったはいいけど、いつ使うんだみたいな。値段のタグがついたままの状態で置いてあったんですけど、それを秋山さんが見て驚かれて。

「面白くなるタイミングが絶対あるからちょっとしたボケで使うのはやめるわ。」って温存されたままもう半年以上経っているんですけど…。そうやって考えてもらえると、もっといいものを用意したくなるんです。

――聞けば聞くほど、篠田さんと秋山さんの距離感がいいなと感じます

篠田さん:もちろん、今でもプライベートな関係ではないですからね。とにかくずっと好きだから、出演される番組やラジオも見聞きしていますし、そうすると好みが少しはわかってくるという感じですね。普段のこだわりを見ていて、喫茶店だったらこういう雰囲気の、こんなメニューがある店が好きなんだなとか。

一度、名古屋でロケをした時に1時間ほど空き時間ができたことがあって。たまたま近くに僕がよく行っていた喫茶店があったので、「秋山さんもたぶん好きなんじゃないかな」と思って案内したんです。秋山さんはもう覚えていないと思うんですけど、その時に「いい店」と言ってもらえて、「やっぱり間違ってなかったんだ」と思えました。僕自身、一人でも行くくらい好きな店だったので、すごく嬉しくて。今でも覚えています。

――いい話ですね。愛を感じるお話が色々と聞けて楽しかったです!ありがとうございました!

秋山さんへの差し入れを選ぶ篠田さんの姿と伺ったお話を通じて、自分らしさを大事にすることと、相手についてじっくり考え続けることの大切さが身に染みた取材でした。

みなさんも推し活をしていく上で参考にしてみてはいかがでしょうか!