ピーナッツくんが大阪駅に降り立ったのは2022年12月末のこと。彼にとって年に一度のビッグイベント（※動画が開きます）直後でもあったこの日、大阪ステーションシティでの体験は、溜まっていた疲れとともに過酷なスタートを切ったようで……。苦しい立ち上がりだったものの、最終的には大阪ステーションシティを「完全に攻略」したと語るピーナッツくん。その過程を、インタビューで振り返ってもらいました。

※ 商品や料金、購入店舗などの掲載情報は、2022年12月時点でのデータをもとにしています。現在とは販売状況が異なる場合があります。

「“死にゲー”か？」……スタート早々に受けた大阪の洗礼

── 1万円、使い切っていただきました。前日まで全国を飛び回っていて、旅の最終地点がここ、大阪ステーションシティだったとか。

ピーナッツくん：そうナッツ！ものすごい大荷物で、コインロッカーを探してもまったく空きがなくて。

ピーナッツくん：体力もどんどん削られて、「やばい、大阪に負ける……」って。全方向から関西弁が聞こえてくるし、エスカレーターは右立ちだし……。

ピーナッツくん：途中でお腹まで痛くなってきて、“死にゲー”感がすごかったナッツ。

※死にゲー：非常にゲームオーバーになりやすいゲームのこと。

※大阪駅のコインロッカーの空き状況は「コインロッカーコンシェルジュ」で確認可能。大阪に負けないためにぜひお役立てください。

リリーフランキーを意識した行動で己のペースを取り戻す

ピーナッツくん：「やばいやばいやばい……」ってなって、どうにか「自分の領域」に持ち込もうと頭をめぐらせたナッツ。

── 平常心を取り戻したいと。

ピーナッツくん：そこで思い出したのが、エリア内で唯一なじみのある「大阪ステーションシティシネマ」。知ってる景色を求めて駆け込んだナッツね。

── ノースゲートビルディング11階にある映画館ですね。

ピーナッツくん：売店でこのTシャツを買うことにしたナッツ。

── A24配給の映画『Never Goin’ Back（ネバー・ゴーイン・バック）』のグッズですね。観られたんですか？

ピーナッツくん：一切知らない映画ナッツ。

── なぜ……。

ピーナッツくん：僕の戦略ナッツ。「観てもない映画のTシャツを買っちゃうぜ」ってマインドから、余裕を生み出そうと思って。

── なるほど。

ピーナッツくん：「リリーフランキー感」をまとうことを狙った行動ナッツ。

──「リリーフランキー感」……彼の肩の力が抜けた姿勢を見習おうということだと解釈しておきます。Tシャツはいくらで購入したんですか？

ピーナッツくん：4,800円ナッツ。

── 1万円のほぼ半分を知らない映画のTシャツに使うとは。

ピーナッツくん：……Tシャツ買っちゃったからには、いつかちゃんと観るナッツ！！

※2023年2月現在、ピーナッツくんが購入したTシャツの取り扱いは終了しております。

コナミスポーツクラブのサウナで整う“裏技”が攻略のカギに

ピーナッツくん：頭は整ったので、次は身体を整えようということで、「コナミスポーツクラブ」に向かったナッツ。

大阪駅直結の「コナミスポーツクラブ 大阪ステーションシティ」。入口は大阪ステーションシティシネマのお隣です

ピーナッツくん：ここのサウナが「スポーツクラブのサウナのレベルを超えている」という話を聞いて、行くしかないと思ったナッツね。

※コナミスポーツクラブは都度利用が可能です（要事前登録）。詳しくはこちら。

── ピーナッツくんはサウナ好きとして、かなりの数のサウナに行かれていますよね。そのぶんシビアに評価されたのかなとも思うのですが、実際、どうでしたか？

ピーナッツくん：めちゃめちゃ良かったナッツ！

── おお！

ピーナッツくん：静かで落ち着いていて、なにより空いているのがありがたかったナッツ……。無限の情報空間、常に人が生成され続けるステージ。そんなステーションシティから、急に別世界へとワープしたような感覚があったナッツ。

ピーナッツくん：浴場に入ったら、3種類ぐらいでっかいお風呂があって「きれいな風呂！」って感じだったナッツ。

── きれいな風呂。

ピーナッツくん：きれいな風呂は貴重！あと、スポーツクラブ内のサウナだからすごい筋肉の人しかいなかったらどうしようって身構えてたナッツけど……。

── はい。

ピーナッツくん：全然そんなことなかったナッツ。

ピーナッツくん：サウナは中温のところと高温のところと2種類あって、両方ともかなり広めだったナッツ！

── ひな壇を入口から下っていく、少し珍しい形状です。

ピーナッツくん：水風呂はしっかり冷たいしサウナは熱い。外気浴こそないものの、休憩できる場所もあって至れり尽くせりだったナッツね。

ピーナッツくん：あのサウナは、まさにステーションシティ攻略の“裏技”。この安全地帯を守るために、もはやこれ以上は広まってほしくないナッツ。

予期せぬピンチで残金を削りながらも勝利を確信

ピーナッツくん：コナミスポーツクラブを出た時、あることに気がついたナッツ。

── どうしたんですか？

ピーナッツくん：スマホがつかない。

── まさかの充電切れ……。

ピーナッツくん：しかも充電器は持ってきていたものの、ケーブルがどこかにいっちゃってて。これじゃあ記事のための写真も撮れないし、連絡手段もない。「終わった」と思ったナッツ。

ピーナッツくん：でも絶望は一瞬のことだったナッツ。視界に「ファミマ‼︎」が飛び込んできて。

ピーナッツくん：サウナで整った今、僕の思考は完全にクリア。目にも止まらぬ速さで「ファミマ‼︎」に入店、充電ケーブルをゲットするまでの鮮やかな身のこなしは我ながらお見事だったナッツね。復活したスマホを携えて「風の広場」からのぞむ大阪の街も心なしか輝いて見えたナッツ。

── しかしこの時点で残額は数百円。

ピーナッツくん：厳しい戦いになってきたものの、不安はなかったナッツ。ここからナッツよ、ステーションシティは。

── さすがです。

ピーナッツくん：大阪ステーションシティを完全にものにしたという気持ちで「時空の広場」に向かったナッツ。少し前にここでコラボカフェをやらせてもらっていて。

── 相方である「ぽんぽこ」さんも所属するVTuberグループ「パラレルウォーカー」さんのコラボカフェですね。

ピーナッツくん：余裕の笑みを浮かべつつ、ぶらぶらしてきたナッツ。最後に向かったのは、サウスゲートビルディングの「大丸梅田店」。

── 残金数百円で大丸に……。

ピーナッツくん：まず「ポケモンセンター」や「Nintendo OSAKA」に向かったものの、すごい人気で整理券がないと入れず。

── 「Nintendo OSAKA」は2022年11月にオープンした任天堂のオフィシャルストアですね。冬休み中ですし、入店には順番待ちの覚悟が必要です。

ピーナッツくん：だからポケモンセンターやNintendo OSAKAと同じフロアにある「カプコンストア＆カフェ」に行って、これを買ったナッツ。

── パッケージに「Umbrella（アンブレラ）」とありますね。ということは、ゲーム『バイオハザード』シリーズのグッズ？

ピーナッツくん：そうナッツ！

ピーナッツくん：「ゾンビへの耐性がつく」って書いてあって、これは買っておくべきだと。先のことまで見通す心の余裕が表れた行動ナッツね……。これにて、ステーションシティ完全攻略ナッツ！

食うか食われるかは自分次第。「人にはヒトのステーションシティ」

── おつかれさまでした！ご自身の体験を振り返って、これから大阪ステーションシティを訪れる人に向けたアドバイスなどはありますか？

ピーナッツくん：ピンチの時は「風の広場」と「時空の広場」が攻略の要ナッツ。

── 「風の広場」はノースゲートビルディング11階、「時空の広場」は大阪駅5階にある広場ですね。

ピーナッツくん：情報に飲まれて視野が狭くなる前に、見晴らしのいい場所に出る。これで乱れた呼吸も落ち着くナッツ。

── 実践的なアドバイスをありがとうございます。ステーションシティに飲み込まれそうになったら広場に行け、ということですね。

ピーナッツくん：序盤はとにかく情報量に圧倒されてしまって、どうしたらいいんだろう、どこに何があるのかなって、すごく考えて……でももう全部、全部がある。だから映画館とかサウナとか、自分の得意なゾーンを見つけた瞬間に視野が広がったナッツ。膨大な情報のなかに幹が一本通ったら、取り巻く情報がすべて枝葉に見えてくるというか……このステーションシティという場所がでっかい木に見えてきて。

── 攻略の瞬間、大阪ステーションシティが「大木」に感じられたと。

ピーナッツくん：だから、その枝葉に注目するもよし、でっかい幹の中で過ごすもよし。つまりはこの大木を舞台に、みんなで蝶々になって羽ばたこうってことナッツ。

── 闘いを超えてきたからこその重み。背中を押されるお言葉です。

ピーナッツくん：誰にとっても、なにかしら発見があるはず。人にはヒトのステーションシティ、ナッツ！