扉の先にあった、ちょっと羨ましい働く風景。イノゲート大阪で訪ねた船井総研グループの“スクエア”。
どうやろ
その名には、“革新(Innovate)”の入口(Gate)として、新たなビジネスと働き方を生み出す拠点でありたい——そんな思いが込められています。
JR大阪駅直結という抜群のアクセスを備えたこの場所に、関西の拠点を構えたのが「船井総研グループ」。新しいオフィスが育み始めた“働く風景”を訪ねてみました。
船井総研グループは1970年の設立以来、中堅・中小企業を中心に経営支援を続けてきたコンサルティンググループです。
“理論だけに偏らず、現場に寄り添いながら磨いてきた実践的な知見”を強みに、企業の成長に伴走してきました。近年は経営戦略の立案にとどまらず、人材育成や組織づくり、事業承継といったテーマにも向き合っています。
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そんな同社が新たな拠点として選んだのが、JR大阪駅直結のイノゲート大阪。
ここでは、どんな風景が描かれているのでしょうか。「こんなオフィスで働けたら…」と妄想することも楽しいオフィス(同社の言葉で言う「スクエア」)を巡りながら、その日常をのぞいてみましょう。
来訪者の心をわしづかみ!!「異世界」へ誘うおもてなしの「雲海ゲート」

21階に到着したエレベーターの扉が開いた瞬間目に飛び込んでくるのがこのビジュアル。
「あれ?高級旅館?料亭?!・・・降りる階、間違えてもた?」と思わず声が出そうになるこちらのエントランスが船井総研グループの「雲海ゲート」。
突きあたりには「大阪古地図 金屏風」をモチーフにした襖が出迎えます。
その後の廊下もその世界観を損なうことなく和のテイストは続き、レセプション(受付)へと誘います。

スカイロビーに拡がる『金の茶室』に秘められた企業の想い。
さて、ここまではコース料理に例えれば前菜であり、序章。落ち着いたシックな廊下を抜けると、今度は一転、日差しも眩しい“Sky Lobby”と名付けられたレセプションエリアが広がります。
真っ先に目に飛び込んでくるのがデジタルサイネージが仕込まれた大きな柄杓。その柄はなんと天井に突き刺さっています!

来訪者が必ず訪れるレセプション。そのカウンターは「茶釜」をイメージして造作され、その奥には巨大すぎる茶碗や茶筅をモチーフにした柱も。なんともオリジナリティにあふれた空間です。
勘のいい人ならもうお気づきかもしれません。
エントランスの組子のゲートに金屏風。茶庭に砂利の小径や「つくばい」の佇み。
そう!ここは茶室をイメージして作られた空間なのです。
「和とおもてなしの心」に「大阪」というエッセンスを加え、『金の茶室』を表現したのだといいます。
画像奥に写る大きな茶碗も、実は来訪された方のためのテーブル。千利休の理想形とされる楽焼の最高格式「黒楽(くろらく)茶碗」を模した、世界で一点ものの造作テーブルです。
実際に反対側はこのようになっています。

「私たちの仕事の多くは企業間取引や法人様向けですが、各種セミナーや発表にお越しになる皆様にとっても、気軽に立ち寄っていただける“お店”のようでありたい。そう考えながら空間づくりに励みました。」とコーポレートコミュニケーション室の石田室長。
千利休が唱えたという『和敬清寂』(互いに心を開いて敬い合い、清らかな心で落ち着いた時間を共有すること)。その精神で訪れる誰もを迎えたいという船井総研グループの企業姿勢や遊び心が伝わってくるワンシーンです。
『縁』が巡り、『座』が拡がる。
未来をともに創る舞台「Enz’Arena(エンザリーナ)」

水路の絨毯を奥へと歩みを進めると、「Enz’Arena」というアリーナの空間が現れます。
天井はあえて剥き出し。幾多のモニターが全方向に取り囲み、段差状の座席がアリーナのように広がります。強いキャラクターを放つ、機能美に満ちた空間です。
タレントディベロップメント部(人財開発)の山本部長によると、『ここは“会議室”ではなく、知見を共有し、学びを体験として届けるための場。
「縁」が巡り、「座」が拡がることから「Enz’Arena(エンザリーナ)」と名付けられました。ここはみんなのアイデアが共鳴する場所なんですよ。』とアリーナに込めた想いを語ってくれました。
Enz’Arenaでは、経営セミナーをはじめ、経営陣と社員による双方向型ミーティング「タウンホール」やスタッフの懇親会イベント、またリファラルイベントなど多目的に活用されているのだそうです。
“迎える”の工夫が詰まった、21階ゲストフロア

双方向のコミュニケーションを促すレイアウトです。


※応接利用のため、通常時は見学不可

次はいよいよ、22階のオフィスフロアへ。
Enz’Arena前の内階段を使えば、上下階の移動もスムーズです。社内に内階段を設けることで、フロア同士をシームレスにつなぎたい——そんなこだわりがあったといいます。 モチーフは、船着き場の階段「水辺の雁木(がんぎ)」。一歩ずつ上るたびに、伝統から革新へ、過去から未来へとシンボリックなゲートウェイとしてデザインされています。

こちらの風景が、船井総研グループの執務スペースです。柱や壁がない、見事なまでのシームレスぶりは圧巻。 しかも、このフロアだけで6社のグループカンパニーが集っているというから二度驚きです。どこからどの会社なのかは、ぱっと見ただけではわかりません。

その特徴を支える仕組みのひとつが、フリーアドレス制度。カンパニーごとに設けられた「カンパニーアドレス(エリア)」の中であれば、空いている席を自由に利用できます。固定席を設けないことで、出社率に合った座席数に整えられ、オフィス面積も無駄なく使える。紙資料の削減にもつながり、空間全体がすっきりと保たれるメリットも生まれます。
さらに、異なる部署やカンパニーのスタッフが近くにいることで、日常的な会話も育まれ、コミュニケーションが自然に生まれるというわけです。
「私たちはオフィスと呼ばず、“スクエア”と呼んでいます。これは社員のみならず、クライアントやパートナー企業が頻繁に集まり、“知恵を共有し共に成長できる場”でありたいという想いからです。社内外はもちろん、地域の学生さんも交流できるスクエアです。」と山本部長。

——と、理屈だけ聞けば良いこと尽くめ。でも、そこに辿り着くまでには試行錯誤もありました。
現状の運用に至るまでには、2024年に移転した東京本社「サステナグローススクエアTOKYO」で同様の取り組みに挑戦してきた、山本部長の苦悩と経験が活かされているようです。
「旧オフィスからの移転は東京でも同様でしたが、大阪も淀屋橋の自社ビルからイノゲート大阪へ移転する際、これまでフロアごとに分かれていたグループ各社のカルチャーをワンフロアでどう一体化させるかが大きな課題でした」
それは、例えば朝礼や挨拶などの声掛け。突き詰めれば、声のボリュームやトーンに至るまで——。些細に見えるギャップをどう埋めていくかが問われたといいます。
「“グループとして次のステージに進むためのステップ”と捉え、各社間のコミュニケーションを密にして詰めていきました。淀屋橋の立地も決して悪くはありませんでしたが、地域の人や他企業の方々との出会いは多くなかったと思います。イノゲート大阪に移転してからは、出会いの機会も増えましたし、何より社内のコミュニケーションが活発になってきたと感じています。」

こうした細部の調整と対話の積み重ねが、現在の運用を支えています。シームレスな空間設計やフリーアドレスは、それ自体が目的ではなく、グループ各社の文化を接続し、日々のコミュニケーションを促すための土台として機能しているもの。だからこそ、いまこのオフィスフロアには、“ただ広い”だけではない、人の動きと空気感が生まれているように感じました。
原点を携えて、未来へ。新しい働き方を形にするスクエア。

こちらはBusiness Centerというゾーンの皆さん。一般企業でいうところの総務・情シス等バックオフィススタッフが備えるサポート拠点です。
一見すると何気ない執務風景ですが、よく見ると社員の皆さんが通路側を向いており、さらに気軽に腰掛けられるベンチも添えられています。これだけで「あ、声をかけても大丈夫なんだ」と、ふっと安心させてくれる。
ちょうどいい距離感の“ゆるさ”が、なんとも優しい配慮です。
もしここがデスクチェアだったら、ぐっと面談っぽくなって、敷居は高くなってしまうかもしれません。
しかも、このベンチチェアが粋。
創業者・舩井幸雄氏が創業当時、家具を買う資金も節約するなかで、知人から椅子代わりに譲り受けたのが「りんご箱」だったというエピソードがあります。
その苦労と創意工夫を象徴として、いまもスクエアには「りんご箱」が置かれているのだそう。箱に記された「1970.03.06」と「DAY1」の文字が、原点を忘れないという同社の姿勢をさりげなく物語っています。
“優しさ”はデザインにも宿る。そんなことを感じさせてくれるワンシーンでした。
働きやすさは細部に宿る!
集中も対話も、オフィスフロアに散りばめられた仕掛け。




一通り巡って感じたのは、この場所が「映えるオフィス」ではなく、「働く風景が育つ場所」だということでした。
金の茶室を思わせるスカイロビーで来訪者を迎え、アリーナでは学びや対話が熱を帯びる。そしてオフィスフロアでは、集中とリフレッシュの切り替えが自然にできる工夫が随所に。
華やかさの裏側にあるのは、細部まで人を思う設計と、それを成立させる現場の試行錯誤です。ここで働く一日が、ふと想像できる——そんな大阪スクエアでした。
Intervieweeからのコメントとおすすめ飲食店のご紹介!

弊社では各種セミナーはもちろん、リファラルイベントや地域密着イベントを通じ、皆様とのご縁を大切に、すべての人と未来を語り合いたいと考えております。
私たちはいつでも扉を開いています。ぜひお気軽にお問い合わせください。
(オススメのお店は?)
イノゲート大阪は東京と異なり、まず飲食店の距離が近い。最近ではバルチカ03の和ルー誠さんでいただいた「肉豆腐」が美味かったですよ。オススメです!
(最後に…)
イノゲート大阪に移転してきた一番の魅力は、やはり立地です。
JR大阪駅西口からビルまで非常に近いので、新しくできた西口の恩恵を一番受けているのは私たちではないか、とすら思っています(笑)。オフィスから見る北側の眺望は、うめきた公園を始めとした非常に広々とした空間になっており、梅田スカイビルや伊丹空港に離発着する飛行機、箕面の山々まで見渡せて、非常に心地よいです。気になるランチ事情も、バルチカ03でのイートインだけでなく、グラングリーン大阪やエキマルシェ大阪などにも、たくさんテイクアウトできるお店があり、選択肢が多いことも働く上での大きな魅力です!
私どもは人財を資本であり仲間集めだと考えています。この度の大阪スクエア移転でも約50人のプロジェクトメンバーでコンセプトやレイアウト、オフィス機能の課題に取り組みました。ぜひ、実際にご来社いただきご覧いただけたらと思います。
(オススメのお店は?)
バルチカ03の餃子酒場 満太郎さんです。
ニンニクは全く入っていないのに美味しい餃子です。
(最後に…)
今回の移転にあたり、JR西日本ステーションシティ様には、選定時からオフィス工事、入居後まで、常に我々の想いに寄り添った細やかなサポートをいただきました。
JR大阪駅直結という圧倒的な利便性は、ビジネスのスピード感を加速させるだけでなく、ビル内に充実する話題の飲食店やカフェが、社員たちのコミュニケーション活性化にも一役買っています。
実際、移転後から社員の出社率が向上し、オフィスが活気にあふれるようになりました。
この素晴らしい環境を拠点に、JR西日本ステーションシティ様と共にイノゲート大阪、そして梅田エリアをさらに盛り上げていけることを楽しみにしています。


住所:大阪府大阪市北区梅田3丁目2−123 イノゲート大阪 4F バルチカ03
営業時間:11:00〜22:00
定休日:不定休
お問い合わせ:06-6459-7337
Instagram

住所:大阪府大阪市北区梅田3丁目2−123 イノゲート大阪 4F バルチカ03
営業時間:(月~土)12:00〜23:00(LO22:00)※祝前日12:00 〜23:00(LO22:00)
(日祝)12:00 〜22:30(LO21:30)
お問い合わせ:06-6225-8857(予約可 ※応相談)
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