知名度0からのスタート。なぜ「ルクア大阪が関西人にウケたのか?」を考察!
どや!
REVIEW~大阪の玄関口に198の人気ショップが集結~
2011年5月4日。大阪のショッピングシーンが大きく塗り替わった。流行の先端を牽引する人気の198店がウメキタに集結。現在でも梅田屈指の人気を誇る「ルクア大阪」の創業である。
今でこそ大きなネームバリューを誇るが、当時は誰も知らないだけでなく横には知名度抜群の老舗百貨店が同時オープン。
「ルクアって何物?」
そこからのスタートだった。
ただでさえデパートやショッピングモールが密集する梅田。だからこそ、何よりも差別化に力を入れた。20~30代の働く女性をメインターゲットにしながら、地域の特性を踏まえてカップルの来館を想定。約4300平方メートルもの面積を男女共用ブランドに割り当てた。さらにテナントは、日本初が24店、関西初が40店、梅田初が54店というから注目されないはずがない。
約5年後には、隣接する敷地を「ルクアイーレ」として規模を拡大。老若男女を問わない幅広い店舗展開によって、さらなる発展を遂げた。
VIEW~現在の一歩先という価値を届ける~
ウメキタで不動の存在感を誇る今も、その進化は止まらない。
時代が変わればニーズも価値観も変化するもの。特に大阪の中心都市梅田の成長速度は目まぐるしい。商品やサービスにおいても、流行ってからではもう遅い。現在の1歩、いや2歩3歩先を提案するのがルクア大阪流だ。
季節によって世の中に合わせて、フロアや店舗を文字通り衣替えする。住む街へとシフトしつつある梅田を意識したスーパー「キッチン&マーケット」や、ブームに先駆けて開いたアウトドア専門エリア、ブレイクの予感を先取りした多彩なスイーツ店などはそうした取り組みの結実だ。
カフェや飲食店の充実も見逃せない。きっかけは「梅田に来ても、人が多くて休憩する場所がない」という声だった。なるほど、言われてみれば確かに頷ける。
そこで生まれたのが各地の名店が軒を連ねる「バルチカ」だ。昼から終電まで飲める(現在はコロナのため閉店時間を変更)ため、0次会から二次会、三次会まで使えるコンセプトも受けた。カフェは、なんと館内に34店舗を数える。
お客様が求めているものを用意するだけでは物足りない。新しい暮らしやスタイルを提案する。
これこそがルクア大阪のホスピタリティだ。
PREVIEW~ショッピングの枠を超えたショッピングモールへ~
ショッピングの枠をはみ出す。
色々な価値観が多様化する未来に向けて、ルクア大阪が踏み出す次の一歩だ。目指すのはモノを売るだけではない、より楽しい場所づくり。
イーレ4階に広がる「PACE(ペース)」は、そのひとつ。目に入るのはアートやバリスタスクールも開催するコーヒーショップ、発酵の店、香り文化を発信するフレグランスショップなど。ここで手にするのは“モノ”だけではない。学びやコミュニティを軸に、自分のペースで過ごす時間こそが商品だ。
デジタルと店舗を融合し、ほかにはないショッピング経験をさせてくれるE SALON(ルクアイーレ5階)もルクア大阪らしいチャレンジ精神が光る。専用アプリから気になるアイテムを選ぶか、店舗で好きな商品のタグを撮影し、表示された該当商品を選択してE SALONで受付すると、ブランドの垣根を超えて試着ができる。例えば、トップスとボトムスで別ブランドを組み合わせて試着することも可能だ。なるほど、これならコーデの幅は格段に広がる。
同時にホームページもルクア大阪、ルクアイーレに引けを取らないほどの存在感をめざす。
フロアではどこにもない驚きと感動の体験を。オンラインでは一層の利便性と愉しさを。
ルクア大阪がこだわる「おもてなし」の深化は、まだまだはじまったばかりだ。
いっちゃん、新しいやつ