OSAKA STATION CITY GUIDE

do-ya?[ドーヤ?]

【映画好き芸人・ジャガモンド斉藤】真ん中だけが正解じゃない!「自分にとって最高の座席」とは?

どや!

映画館の座席選び、意外と難しくありませんか?迫力を求めた前の席で首を痛めてしまったり、ゆったり見ようと後方の席を選んだら気が散ってしまったり。
そこで本記事では、映画マニア芸人と大阪ステーションシティシネマの支配人による「映画好きがおすすめする座席の選び方」をご紹介。実際のスクリーンを前にしながら、臨場感溢れるリアルなお話が飛び交いました!

writer:平田由布子
photo:川嶋克

ジャガモンド 斉藤正伸 さん

お笑いコンビ・ジャガモンドのツッコミ担当。年間300本以上の映画を鑑賞する映画マニアで、映画系YouTubeチャンネル「シネマンション」をはじめ、多数のメディアで映画に関する情報発信を行う。

衛藤大知さん

大阪ステーションシティシネマの支配人。今回、大阪ステーションシティシネマの案内を務めるとともに、斉藤さんと熱い映画トークを展開する。

ー 今日はよろしくお願いします!スクリーンへ移動する前に、まずはおふたりの映画トークを……。
ジャガモンド斉藤さんは、年間300本以上の映画を鑑賞する映画マニアとして知られていますよね。YouTubeチャンネルでの映画紹介も、“これは観てみたい!”とそそられる内容ばかりで、おもしろいです!斉藤さんは、映画館にはどのくらいの頻度で観に行かれるんですか?

開始早々、映画トークで盛り上がるおふたり

斉藤さん:年間100本ぐらいは映画館に足を運んでいます。シネコンでも観ますし、ミニシアターにもよく行きますね。

衛藤支配人:すごい本数ですね。芸人さんとしての仕事もありながら、なかなかハードではないですか?

斉藤さん:ライブの仕事前、平日朝イチの回に行ったり、はしごもよくしますよ!うっかりネタバレを見たり聞いたりしちゃうと嫌なので、だいたい公開初日に行くことが多いですかね。初日の朝イチに行くと感度の高いお客さんが多くて、その空気感も好きなんですよ(笑)。

斉藤さん「一時期は映画監督を目指していました。とにかく映画に触れていたいからと、学生時代はTSUTAYAとゲオと映画館でバイトしてましたね」

ー 特に好きなジャンルはあるんですか?

斉藤さん:けっこう、オールジャンルで観てます。幼いころから洋画も邦画もどっちも観て育ったので。中学生の時におばあちゃんの影響で『男はつらいよ』にハマって、雪駄を履いて中学校に行ってたんですよ。

衛藤支配人:それはなかなか渋い中学生ですね(笑)。

斉藤さん:『男はつらいよ』の三船敏郎さんがゲストの回をみて、そこから三船敏郎さんや黒澤明さんを知り、邦画を見るように。『椿三十郎』で、最後に居合い斬りをするじゃないですか。衝撃を受けて「俺もやってみたい!」と解読本を買いまして。学校でひとり、ほうきで居合斬りの練習をしてましたね(笑)。

映画Tシャツを集めるのも趣味だという斉藤さん。この日のTシャツは、1930年代のホラー作品から「フランケンシュタインの花嫁」と「ドラキュラの娘」

衛藤支配人:しかし、それだけご覧になられていると、映画代だけで大変な金額になりませんか?

斉藤さん:そうですね。でも映画館ってサービスデーがあったりポイントが貯まったり、特典をいろいろつけてくれるのがめっちゃありがたくて。6回に1回無料とか。かなり利用させてもらってますね!

衛藤支配人:たしかにそういったお得な情報はみなさんにぜひ活用してもらいたいですね。今は配信も充実していて“映画館に行って映画を観る”ことの捉え方が変化してきています。もっと映画館に足を運んでもらえるよう、私たちも頑張りたいところです。

斉藤さん:僕のYouTubeチャンネルの視聴者さんは同年代、20~30代が多くて。その世代の方に映画館に行く魅力を感じてもらいたいなというのは、意識してますね。

ー 配信での視聴も普及しているなか、 “映画館で映画を鑑賞する”、その魅力はなんだと思われますか?

斉藤さん:強制的にスマホを切るってのが、実は魅力だと思うんですよね。今ってなにをしてても気づいたらスマホでなにか見ちゃうじゃないですか。それで、嫌なニュースとか仕事先から電話がかかってきたとか、自分が予期せぬ時にも勝手に情報が入ってきちゃう。スマホのせいで、“楽しみたくても夢中になりきれない”場面って多いのかなって。そう考えると、外部との接触を約2時間遮断できるって貴重ですよね。

衛藤支配人:私も、映画館の魅力は、まさに“完璧な遮断”にあると思っています。音も光も外から一切入ってこないところで、純粋に映画に没入して、観ることだけを楽しめる。作り手が細部にまでこだわり、思いをこめた作品を、100%感じてもらうための箱が映画館なんです。
あとは、全然知らない人たちと同じ空間、同じタイミングで笑ったり、ドキドキしたりっていうのも魅力だと思っています。そこにいる人たちで気持ちを共有してる感覚というか。

斉藤さん:家で観ててもSNS上で「〇〇がやばかった」と感情を共有したりはできなくもないんですけど、その時にしかない現場の一体感は、やっぱり映画館ならではですよね。

ー 今回は「映画館の座席選び」がテーマですが、過去に映画館の座席選びで失敗した経験はありますか?

斉藤さん:今、尺が長い映画がはやってるじゃないですか。映画を思いっきり堪能できるのは良いんですけど、膀胱の管理が大変なんですよね(笑)。この前、『アベンジャーズ エンドゲーム』が3時間超えで。出入口の反対側かつ後ろの席だったので、「膀胱がエンドゲームだよ」って言ってました(笑)。

衛藤支配人:トイレ問題はあるあるですよね。

斉藤さん:ほかにも、実際に映画館に入ってみたら図面でのイメージと違っていた……ってことはありますよね。広さや高低差、座席同士の間隔など、映画館によって変わるので、そこは正直、経験によってだんだんあたりをつけられるようになりましたかね。あえていろんな席をチョイスしてみたりして。

衛藤支配人:失敗を積み重ねて、いろいろ知っていくところもありますよね。

ー では、衛藤支配人から今回の舞台である大阪ステーションシティシネマについて教えていただけますか?

衛藤支配人:大阪ステーションシティシネマの大きな特徴は、大阪駅からすぐの立地で、雨が降っても濡れずに来れることです。あとはロビーに散々と光があって明るいイメージなので、どんな世代の方にも安心して来れる場所を目指しています。

計12のシアターが同フロアに並ぶ

斉藤さん:映画館ってけっこう薄暗くて狭いところも多いんですけど、ここはゆったりとしていて外に出られるスペースもあったり、気持ちが良いですね。あとワンフロアに全スクリーンまとまっているのも、案外めずらしくないですか?スクリーンを間違えて、あわてちゃったりすることって意外とあるので、一箇所にあるのはわかりやすくてうれしいですね。

衛藤支配人:それと、フードのラインナップが少し変わっていて。ホットドッグはドトールコーヒーと共同開発した完全オリジナルです。

衛藤支配人イチオシのドトールコーヒーと共同開発したホットドッグ。ふわふわのパンにソーセージ、こだわりのマスタードが。マスタードを味わうために、あえて最初からケチャップはかけていないそう

斉藤さん :あと、映画のラインナップの幅が広くないですか?今も(※2023年5月末取材時)『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』をやって、『ワイルド・スピード/ファイアーブースト』やりながら、『aftersun/アフターサン』もやってたり。

衛藤支配人:アート系から大箱向けのものまで、幅広くやらせてもらってますね。

斉藤さん :これ、はしごする身からしたらすごくありがたいんですよ。同じ館でいろんな種類のものが観られるのは、非常に献立が組みやすい(笑)。はしごがね、映画好きにとっては一番幸せな時間なんで。

衛藤支配人:12スクリーンの中で、ファミリー層にもコアな人にも気軽に来ていただきやすいようにというのは意識していますね。

ー 映画好きならではのトークが聞けたところで、これからスクリーンに移動しましょう!

いざ、スクリーンへ
今回はスクリーン11をお借りしました。※そのほかのシアターについては、座席表をご参照ください

ー スクリーン11に到着しました。 斉藤さん、たとえばこのスクリーン11でしたらどこに座りますか?

斉藤さん「まるで映画にでてくる現場検証みたいです(笑)」

斉藤さん:うーん、僕はけっこう、映画の種類によって席を変えたいんですよね。たとえば、コナンとかマーベル映画の新作とか、ファンムービー的なものを観るとするなら、このあたり。J19ぐらいに座りますかね。

ー それはなぜですか?

斉藤さん:大勢の人と一緒に見ている感じを味わいたい、共感したいという気持ちがあるので。斜めからお客さんも見えつつ、映画もしっかり見える位置が良いなと思うんです。
逆に「集中したい!没入したい!」という作品の時は、前の方に行きます。ここでいうとB列とかですかね、B10あたりとか。

ー かなり前の方なんですね。

斉藤さん:できるだけ、視界にほかのものがうつらないように。スクリーンとサシで勝負したいんで(笑)。

B10の席に座る斉藤さん。「この手すりとか良いですね!アクションシーンとかではこれも使っちゃいたいな~。握りながらハラハラしたい(笑)」

衛藤支配人:好みがすごく似てますね。私もだいたい同じようなところです。あとは、離れ小島の席を選ぶことも多いですね。この場所だとH19あたりかな。腰痛持ちなので、体勢をよく変えるんですよ。僕がもぞもぞしてまわりの方が気にされると嫌だなというのがあって。

斉藤さん:わかります!僕もホラー映画とか行くと、思わず声が出ちゃったりするんですよ。周りからするとうざいかな~とか考えちゃうので、そういう作品ではほかのお客さんから少し離れた席にしてますね。

ふたりの好みが一致した「離れ小島」の席へ

ー おふたりとも真ん中ではないというのは、意外でした!

斉藤さん:真ん中だと人に囲まれちゃいますからね。逆に、応援上映の時はど真ん中がベストだと思います。あとは同じ映画を2回観る時もあるので、1回目は近くで、2回目は全体を見つつみたいなこともしますね。友達同士で来てる人が見えて、「やっぱあのシーンでお互いアイコンタクトとるよね~」みたいな観察をしたり。キモくてすいません!(笑)。

ーめちゃくちゃコアな見方ですね(笑)。ヒューマン系の映画の場合はどうですか?

衛藤支配人:一番後ろの席はいかがでしょうか。涙を流しててもだれにも気づかれないので。後ろの人に「めっちゃ泣いてるやん!」と思われるのって恥ずかしかったりするじゃないですか。なので私は一番後ろの席で、好きなだけ泣いています(笑)。

ー たしかにまわりの人を気にせず、感情を思いっきり出しても大丈夫な場所っていうのは、映画を観る上で大事かもしれませんね。音については気にされたりしますか?

斉藤さん :僕は、音はどこでもきれいに聞こえるかなと思っているタイプですね。印象として真ん中が良いって思われがちなんですけど。

衛藤支配人:最近の映画館は機器がしっかりしていてるので、どの場所でも安心していただいて大丈夫かと思いますよ。

ー 映画好きならではの座席選び、勉強になりました。

斉藤さん:なんとなく真ん中の席が良いのかな、みたいに選んでいる人が多いかもしれないんですけど、座席選びだけで楽しみ方も変わるよっていうのはお伝えしたいですね。王道も邪道もないんだよ~ってのを。

衛藤支配人:いろんな席を試してみて、自分の好みを見つけるというのはおもしろそうですね。

斉藤さん:ほんとですね。一度「自分にとって本当に一番良い席ってどこだ?」と考えてみて、チャレンジしてもらえると、映画館での体験がさらにおもしろくなるのではと思います。僕も、実際いろんな席を試した経験があって、自分の中のセオリーができあがっていったので。

ー なるほど、ありがとうございます。今日は一日いかがでしたか。

斉藤さん:映画の好みから座席選びまで、衛藤さんとすごく気が合ったので、途中で仕事を忘れて楽しんじゃいました(笑)。ポスターを見ながら、自然と映画談義をしてしまって。

衛藤支配人:私も、まるで同業者の方と話をしているみたいでした(笑)。

ー 最後に、今おすすめしたい映画やこれから気になる映画はありますか?

斉藤さん:『ザ・フラッシュ』っていう6月16日公開のヒーロー映画ですね。この前アカデミー賞を取った 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』もなんですけど、最近、映画界隈でマルチバースの話がはやっていて。『ザ・フラッシュ』は、マルチバースの中でも、さらにこちらの想像の一歩先をいっているので、おもしろそうです! 
あとはやっぱり、6月30日公開のインディ・ジョーンズの新作、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』は期待しちゃいますよね。「インディ・ジョーンズの新作を劇場で見れる日が来るなんて!」っていう喜びがもう!映画館で泣いちゃうんだろうな~って、今から思ってます(笑)。

ー 今日のお話を聞いて、映画館に行くのがさらに楽しみになりました!ありがとうございました。

最後は看板前でポーズ

大阪ステーションシティシネマ
住所:大阪府大阪市北区梅田3-1-3 ノースゲートビルディング11階
電話番号:050-6861-8100
※オペレータ対応時間 :午前10時から午後9時まで。
※お時間帯によっては、オペレーターにおつなぎできない場合がございますので、あらかじめご了承ください。