photo:オイケカオリ
大阪出身の4人組ロックバンド・flumpoolから山村隆太、阪井一生をゲストに迎え、FM802によるスペシャルライブと『FM802 on-air with TACTY IN THE MORNING 大阪ステーションシティGO FUN』の公開収録が、10月12日(日)、大阪ステーションシティ5階「時空(とき)の広場」で開催されました。

この日は、10月4日(土)から13日(月・祝)に開催された「大阪エキウエ音楽祭」の一環として行われたイベントのひとつ。芝生が広がる時空の広場では、10日間にわたり音楽に触れられる特別な時間を用意され、そのメインイベントとしてflumpoolが登場しました。
FM802のDJ大抜卓人による司会のもと、観客の拍手と歓声に包まれながら、山村隆太と阪井一生の2人がステージに登場。「今日は楽しんでください!」という挨拶とともに、弾き語りによるスペシャルライブからスタート。

「星に願いを」のギターのイントロが響き渡ると、山村の力強い歌声が大阪ステーションシティ全体に広がり、会場からは自然と大きな手拍子が沸き起こります。フックの強い楽曲の披露に、道行く人々からの視線も集まります。「大阪ステーションシティにお越しの皆さん、こんにちは。楽しんでくれてますか? 僕たちのこと、誰か分かっていない人もいるかもしれませんね。flumpoolと申します。大阪生まれ、大阪育ちの4人組バンドです」と、改めて自己紹介。かつて、大阪・天王寺などでストリートライブを重ねながら活動をしていた彼らにとって、大阪駅上にあるこの場所でのライブは「誰にも止められることなく、(通行する人たちに)迷惑をかけずにライブができるのはうれしい!」と感慨深げな表情に。


次に披露した楽曲は、この日が初披露となる“冬ソング”の新曲。「一年の締めくくりになる曲が作れたら」と、楽曲への意気込みを語ってくれました。実は、SNSで楽曲制作にまつわる日々のやり取りをアップしている彼ら。動画はユーモアがありつつも、バンドの制作活動の裏側を垣間見ることができる貴重なものとなっています。山村は「素晴らしいメロディができて、2日前に歌詞が完成したばかり。今日はちょっとだけ披露できたら…」と、楽曲の一部を披露。「ちょっとずつ夜が寒くなって、人恋しくなる時期。この一年を、人生を振り返りたくなる、そんな季節がもうすぐ来ようとしている。今年出会った大切な人たち、遠くにいる大切な人たち。そんな人への想いを儚く消えていく冬の景色に重ねて…」と歌い始めます。秋が始まったばかりの大阪に冬の匂いを連れてくるような優しくも切ないメロディ、感情をぐっと高める力強い歌声。ひとつの音も、言葉も聴き漏らすまいと、じっと静かに聴き入る観客の様子がとても印象的でした。楽曲の終わりには改めて楽曲に込めた想いを語りつつ、初披露での演奏に「緊張したぁ…」と、ほっと安心した表情を見せる2人。
「昔みたいに、人が行き交う路上ライブで足を止めてくれた、僕たちの音楽に心を寄せてくれた人たちと対峙できるこの時間はすごくありがたい」と、改めて集まった観客へ感謝の気持ちを伝えた山村。FM802の番組「FM802 on-air with TACTY IN THE MORNING」についても、「生まれ育った大阪で、FM802の番組やイベントに出演できるのはすごく光栄。タクトさんは元気な声で、朝早くから出社や通学する人たちの背中を押してくれる、素晴らしい番組です」と、ラジオやDJへの想いについても語ってくれました。そして、「大切な誰かを応援できるように、そんな気持ちを閉じ込めた曲です」と、最終曲に選んだのは日常のささやかな幸せや、誰かと過ごす時間の尊さを描いた楽曲「ちいさな日々」。

flumpoolの音楽性とメッセージ性が光る、優しさと慈愛に満ちた名曲のひとつ。阪井が爪弾くギターのメロディに合わせ、会場いっぱいに手拍子が響き渡るなか、山村は観客一人一人に優しく語りかけるように、伸びやかな歌声を届けます。アコースティックならではの温もりあるステージに魅了され、大阪ステーションシティのあちこちから視線が集まるなか、スペシャルライブは終了。イベントはその後、「FM802 on-air with TACTY IN THE MORNING 大阪ステーションシティGO FUN」のトークパートへと続きます。

DJの大抜卓人は「節目々々に心に沁みる、良い方向に導いてくれる曲が多い」と彼らの楽曲を絶賛。インタビューコーナーでは、初披露となった新曲について話が及ぶと、「まだデモの段階で完成はしていないので、もしかするとフレーズや歌詞が変わる可能性も…」と、今後の展開に期待を寄せる発言も。また、SNSで公開されている楽曲の制作風景についても話題に。「あの動画を観るだけで、作曲がどれだけ大変か分かる! (いくつか制作した曲の中では)ロックバラードの曲も良かった」と大抜が絶賛。SNSでアップされている動画では、作曲担当の阪井が自信を持って提出した楽曲に対し、山村が「もっと良い曲が作れるはず!」と、他にも候補となるような曲を作ってほしいとお願いされたと、愚痴がこぼれるシーンも。それに対し山村は、「どれも良い曲だけど、(阪井は)叩けば叩くほど良い曲を作るから」と、苦笑いしながらフォロー。
また、山村は今回初披露した新曲について、「今年リリースしたアルバム『Shape the water』では、コロナ禍で感じた人と人の触れあいで掴める生命の形を表現した。今回の新曲でもその思いを形にして、今年中に発表したいという思いがあった。儚い思いだからこそ、力強く歌い上げる曲が欲しかった」とコメント。阪井は「そのイメージを始めから言っておいてくれたら、バシーッと決めて良い曲作ってくるのに!」と、ツッコミを入れると会場からは大きな笑いが。大抜はバンドの制作の裏側を垣間見たことで、「flumpoolの曲の向き合い方。自分の細胞レベルで満足がいく曲じゃないとダメなのが分かる」とコメント。
集まったリスナーからのメッセージを紹介するシーンでは「flumpoolの大ファンの母と一緒に公開収録に来ました。良い親孝行になりました」というメッセージに、“最近、親孝行をしている?”という話題に。山村は「実家に帰っても甘えっぱなし、親孝行せなあかんなって思います。実家で着替えていると、母が『太った?』とか『痩せた?』とか心配してくれる。それも愛情だなと感じる」と、ほっこりとしたエピソードに。

イベントの後半は、今後のライブ活動について告知。FM802が主催する、年末恒例のライブイベント「RADIO CRAZY」では12月27日(土)に出演が決定している彼ら。「大阪は自分たちにとってのホーム。お客さんはもちろん、DJの皆さんもアットホーム。大きなイベントではたくさんのアーティストがいることもあって、楽屋では居心地が悪いと感じることもあるけど、『RADIO CRAZY』はそれが一切ない!」と山村が答えると、阪井は「『RADIO CRAZY』恒例の『EXTRA CRAZY BAND』にギタリストとして参加することで鍛えられた。GLAYのTERUさんやTHE YELLOW MONKEYの吉井和哉さんの前で演奏したり。(山村は)そのステータスはないやろ?」と、「RADIO CRAZY」の思い出を自慢し、笑いが生まれる場面もありました。
「RADIO CRAZY」のイベントの魅力を「あいうえお作文」で答えるコーナーでは
「ラ…ライブの締めと言えばこのイベント!」(阪井)
「ジ…自由自在に素敵なアーティストをたくさん見回れる!」(山村)
「オ…オレらを観に来てください!!」(阪井)と、flumpoolのステージをアピール!
年末には、この日披露した新曲も聴けるかも?と期待の高まる発言も♪
12月19日(金)・20日(土)には、2年ぶりとなるビルボードライブツアーの大阪公演も決定している彼ら。ビルボードライブは食事を楽しみながらライブを観られるという、他にはないスタイルが魅力。客席との距離感が短い会場ということもあり、「お腹が空いたら、お客さんの料理をつまみ食いもできる♪」と冗談を言いつつ、「今年の締めくくりに。心温まる、冬をテーマにしたライブになるはず。新曲も聴けるかも♪」(山村)と、コメント。大抜が「(SNSで一部披露していた)4曲ある曲が聴ける??」と尋ねると、「4曲やろか! オレのデモ曲を成仏させたってくれ!」(阪井)と懇願すると、客席からは賞賛の拍手が沸き起こりました。
イベントの最後には大抜が「今年のflumpoolの活動はユニークなものが多く、そこでしか観られない特別な公演も多い。ぜひ楽しんで」と、エールを送りイベントは終了。
なお、この日の模様は10月21日(火)に、「FM802 on-air with TACTY IN THE MORNING」の朝10時台に放送される「大阪ステーションシティGO FUN」のコーナーで一部オンエアされました。radikoタイムフリーでぜひチェックしてみてくださいね。

FM802 on-air with TACTY IN THE MORNING 「大阪ステーションシティGO FUN」
毎週火曜日10:00-10:20 放送中! DJ:大抜卓人
行くと楽しい!大阪ステーションシティの魅力を毎月様々なテーマでお届け!
話題の施設などの旬な情報と、番組おすすめのプレイリストを交えてご紹介します。
あなたの「楽しい」がきっと見つかるはず。お楽しみに。
いっちゃん、新しいやつ