write:斉藤智佳
前回、小木港に到着した遥奈さん。
レンタカーを走らせ、目指すのは夕暮れ時の絶景スポット「万畳敷(沢崎海岸)」。
果たしてどんな風景と出会えるのでしょうか。
小木港からは県道45号線をひたすら進みます。一本道なので迷う心配はなし!
この道は“佐渡島一周線”、通称“サドイチ”とも呼ばれ、自転車で島を一周するロングライドコースとしても人気なんだとか。
夕暮れの沢崎海岸に向かう途中、前から気になってた『キリン岩』に寄り道しました。
表面の白い雲のような模様、キリンの模様に見えませんか?
これは太古の海底火山から流れ出た溶岩が固まり、さらに積み重なってできたものなんだって。自然がつくり出した造形の面白さに、しばし足を止めて眺めてしまいました。

まるで佐渡の“ウユニ塩湖”!? 「万畳敷」。

干潮と夕暮れが重なった日に見られる、海が鏡のように空を映しだす奇跡の風景を見ることできました〜!!
ちょうど干潮と夕暮れが重なった奇跡のタイミング。息を呑むほどの風景が目の前に広がりました。

「これ、ほんまにスゴない?」
思わず声が出てしまう絶景。行ったことはないけど、まさに“佐渡のウユニ塩湖やぁ〜!!”と呼びたくなる光景です。
案内によると「万畳敷・沢崎」は、地震で海底が隆起してできた平らな地形=隆起波食台とのこと。
疲れも吹き飛び、時間を忘れて黄昏れてしまいました。 ――ほんまに来てよかった!

沢崎鼻(さわさきはな)灯台

実は今回、「万畳敷」に行こうか、それともこちらの沢崎鼻灯台に行こうか、ちょっと迷ったんです。
ふたつは距離も近くて、だいたい2kmほど。沢崎の夕景も有名で、旅人泣かせの選択肢でした。
沢崎には、海底火山の噴火で海中に吹き出した溶岩が冷えてできた「枕状溶岩」が広がっていて、その上に沢崎鼻灯台が建っています。佐渡島最南端の岬に立つこの灯台は、航海の目印としても重要で、しかも佐渡で一番高い灯台なんだそう。

島の中央に平野を持つ、特徴的な島の形は、とても長い年月をかけてつくられました。大昔の火山活動によってもたらされた岩石は島の土台をつくり、かつて日本一をほこった金銀鉱床ももたらしました。
私達の暮らしや佐渡に生きる動植物と大地には、深い関わりがあります。人の暮らしと繋がる大地の物語を楽しむことができる場所、それが佐渡ジオパークです。
今夜のクライマックスは北沢浮遊選鉱場のライトアップ!
今夜のクライマックスは、「北沢浮遊選鉱場」のライトアップ!
ここから約50km、島を北上して向かいます。
「北沢浮遊選鉱場」は、かつて金山で採掘された鉱石を細かく砕き、金銀を採り出していた施設。その巨大な跡地が今も残されていて、苔やツタに覆われた姿から“佐渡島のラピュタ”とも呼ばれています。
翌朝にも訪れるつもりですが、この時期は夜にライトアップがされているとのこと。
せっかくなら、この幻想的な光景も見逃せません!


ドヤッ!って私がドヤ顔しても仕方ないんやけど(笑)、神秘的な風景を前に何秒か息するの忘れてました。
没入感たっぷりなので、佐渡に来たら、これは絶対に立ち寄ってほしいスポットです。
このあとは、ホテルに帰って明日また北沢浮遊選鉱場からスタートします!!
■北沢浮遊選鉱場ライトアップ
・期間 2025年4月18日〜2026年1月5日
・時間 4月〜9月 19:00〜22:00 / 10月〜1月 17:00〜22:00
・所在 〒952-1539 新潟県佐渡市 相川北沢町 3-1
・料金 無料
夜とはまた違う姿を見せる“北沢浮遊選鉱場”。
まるで本当にラピュタの世界に迷い込んだようです。
おはようございます!
今日は相川エリアを拠点に、佐渡島の金山やトキの森公園、そしてお昼には佐渡名物の海鮮を味わう予定。移動が多いので、朝から気合いを入れて超早起きしました。
早朝の北沢浮遊選鉱場は人影もなく、ひっそり。

その静けさのおかげで、かつての繁栄を物語る巨大な遺構がいっそう際立って見えました。昨夜のライトアップとはまったく違う表情に圧倒されます。

“旅のぷちネタ” 北沢浮遊選鉱場
ジブリ感ただようこの選鉱場は、昭和15年(1940)から昭和27年(1952)まで稼働していました。
仕組みはというと、粉砕した鉱石を特殊な薬品を加えた水槽に入れて泡だて、泡にくっついて浮いてきた金や銀を回収、沈んだものはただの石として分けるというもの。
当時としては世界的にも画期的な技術で、規模も“東洋一”といわれていたそうです。
江戸時代にはただのゴミとされていた低品位鉱からも、たくさんの金銀を取り出せたとのこと。
改めて“テクノロジーの力ってすごい!”と感じました。
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佐渡島の金山の現地見学の前に、ゼッタイ寄るべき「きらりうむ佐渡」!
北沢浮遊選鉱場から車でわずか5分。「きらりうむ佐渡」に到着。
朝8:30〜開館してくれているので、安心して立ち寄れます!
というのも、史跡 佐渡金山に行く前には「絶対に“きらりうむ佐渡”に寄っとくんやで!」と事前にアドバイスをいただいていたんです。
予備知識を持ってから行くのとそうでないのとでは、見えるものも感じ方も全然違うんやって。
そんなしんどいこと・・・とは思いましたけど、これはのちのち納得…(笑)。

「佐渡島の金山の何がすごいの?」「どうやって金を採り出し、小判をつくっていたの?」
――その答えを、パネル展示や映像、さらに体験コーナーを通して知ることができました。

なかでも驚いたのは「大流し」という江戸時代の砂金採りの方法。
山の裾まで人口の水路をつくり、一旦水を堤にためて一気に流すことで土砂を洗い流し、その勢いで砂金と土を分けていたのだとか。まさに地形を変えてしまうスケール!これを人力だけで造るとは!!
この映像はプロジェクションマッピングでダイナミックに見せてくれますよ!
実際に当時の作業をイメージしながら展示を見ていると、手作業で岩を掘り、鉱石を運び出していた人々の苦労がリアルに伝わってきました。
「ほんまに昔の人ってスゴイ!」と感嘆せずにはいられません。
■所在 新潟県佐渡市相川三町目浜町18番地1
■電話 0259-74-2215
■開館時間 8:30 ~ 17:00(展示室最終受付16:30)
■休館日 12月29日〜1月3日
■入館料 無料(展示室観覧のみ有料)
■展示室観覧料
・一般 大人300円/小・中学生 150円
・団体(15人以上) 大人250円/小・中学生100円
・未就学児 無料
目指す史跡 佐渡金山までは、再び車でおよそ7分。
その道中で、ほんの少しだけ大佐渡スカイラインを走ることができます。
この道は秋になると紅葉のトンネルに包まれて、ドライブが最高に気持ちいいんだとか。
本格的な大佐渡スカイライン走破は…次回のお楽しみに取っておきます。

大佐渡スカイライン
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全長およそ30kmの大佐渡スカイライン。
最高地点は標高900メートルを超えてて、真野湾も両津湾も、国中平野も小佐渡丘陵も――佐渡の全部を見渡せます。
途中にある交流センター「白雲台」には売店と展望デッキがあって、そこからの眺めはほんま最高!
初夏の新緑も、秋の紅葉も、それぞれ違った表情を見せてくれるから、何回でも走りたくなる道だそう。友人からの受け売りですけど(笑)。
昔の人の底力と歴史に酔える「史跡 佐渡金山」。
基礎知識を学んだところで、いよいよ現地に到着しました。
佐渡島で金や銀が採れた鉱山は大きく「相川鶴子金銀山(あいかわつるしきんぎんざん)」「西三川砂金山(にしみかわさきんざん)」。実際には55もの鉱山がありますが、歴史的に重要とされるのがこの2エリアで、その総称が世界遺産「佐渡島の金山」と呼ばれているんです。

坑道に足を踏み入れた瞬間、空気がひんやり。外の暑さとはまるで別世界で、しん…とした静けさに包まれます。

そこに現れるのは、当時の作業風景を再現する70体ものロボットたち。
暗い坑道の中、岩を砕く音やカンカンとタガネを打つ音が響き、まるで江戸時代にタイムスリップしたみたい!
展示の人形は「ちょっとリアルすぎるやん…!」って思うぐらいで、動きや音も相まって、当時の空気感がじわじわ伝わってきます。

江戸時代の過酷さを実感
江戸時代の坑夫たちはタガネで一日わずか数十センチしか掘れなかったそうです。
しかもタガネは2日で1本使い切るという想像するだけで気が遠くなる作業。
油の小さな灯りを頼りに、暗闇の中で黙々と作業。
試し掘りのためという説もあって狸の巣穴ににているから「狸穴(たぬきあな)」と呼ばれていたなんて豆知識も。
「え?そんな名前の由来やったん!?」って驚きました。
史跡 佐渡金山
■所在 佐渡市下相川1305
■電話 0259-74-2389
■営業時間 4月〜10月/ 8:00〜17:30、11月〜3月/ 8:30〜17:00
■定休日 無休
ここまで長いレポートにお付き合いくださり、本当にありがとうございました。
次回は佐渡島の金山から一路東へ「トキの森公園」をめざします!
佐渡島後編もぜひご覧いただけたらと思います!!
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いっちゃん、新しいやつ

