「私、トキどき佐渡時間」もいよいよ最終回。
佐渡島は春から初夏にかけ島全体が目を覚ますように、その表情を変えていきます。
雪どけとともに芽吹く緑、山をわたる風、そして夜空を埋め尽くす星々。
北緯38度に浮かぶ佐渡島ならではの自然が心をほどく時間を見てみましょう。

突然ですが、みなさん!
「花の百名山」って聞いたことありますか?
私は知りませんでした…。
よくYouTubeなどのSNSで“日本百名山”を制覇する登山家の動画を見ることはあるのですが、その“花バージョン”があることは、正直知りませんでした。
それが、作家・田中澄江さんによる「花の百名山」。
月刊誌『山と溪谷』で山と花の思い出を綴った連載シリーズで、1980年には読売文学賞も受賞しています。
そんな「花の百名山」を知ったのは、佐渡島の春の自然を調べているとき。
その中で、島の最高峰・金北山が“花の百名山”のひとつに選ばれていることを知り、思わず目が止まりました。
そこからさらに調べていくうちに、佐渡島が“花の島”とも呼ばれ、実はトレッキングの名所でもあることを知り、ぐっと興味が湧いてきたのです。
忙しく観光名所を巡る旅とは違い、あえて旅先の山や自然を楽しむ旅って、ちょっと勇気のいる選択かもしれないけど、その楽しみ方が「大人だなぁ〜」と憧れます。
花好きにはたまらない、 佐渡島の不思議な自然現象…
『山頂効果』。
前回でもふれましたが、北緯38度に位置する佐渡島は日本の植生のちょうど境目にあたる場所。そのため日本の南北の花や植物が共存する珍しい環境を持っています。
けれど、佐渡島の花の豊かさはそれだけが理由じゃないようです。
金北山(1,172m)を中心とする大佐渡山地は標高にして約1,000mと、それほど高くありません。
それにもかかわらず、本土では標高1,500m以上の高山で見られる植物が群生するんです。この不思議な現象こそが“佐渡島の山頂効果”と呼ばれています。
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佐渡島は四方を海に囲まれた島。そのため海からの冷たい風や湿った空気が山に直接ぶつかり、冬には雪が多く降ります。さらに雪どけが遅いことも冷涼な気候を長く保つ要因の一つ。

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こうした条件が重なり、本土ではもっと標高の高い場所でしか見られない高山植物が育つのではないかと言われています。なお、この詳しいメカニズムは今も解明途中なのだそう。
とはいえ、「それほど高山じゃない」と言われても、1,000mと聞くと一瞬たじろいでしまいますよね。でも安心してください。登山口のひとつ、標高890mにあるドンデン高原ロッジ(ドンデン山荘)までは車やバスでアクセス可能!
実質の標高差はおよそ300mくらいなので、トレッキング感覚で無理なく挑めそう。
「大佐渡山地縦走コース」は海と山を一緒に楽しめる佐渡がほこる美観ルート。
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春から初夏にかけて、金北山やドンデン山周辺を歩けば、足元には次々と山野草が姿を現します。
カタクリ、シラネアオイ、ニリンソウ、フクジュソウ、ユキワリソウそしてトビシマカンゾウ。季節の移ろいとともに、さまざまな高原植物の群生に出会えるのもこのエリアならではの魅力です。
中でもおすすめしたいのが、代表的なルート「大佐渡山地縦走コース」。
ドンデン高原ロッジ(ドンデン山荘)を起点に、島の最高峰・金北山を目指すコースで、所要時間は約7時間、歩行距離はおよそ13.6kmです。


【ルートマップ例】
ドンデン高原ロッジ[20分]→ 尻立山[15分]→ 椿越峠[40分]→アオネバ十字路[50分]→ マトネ[20分]→ 石花越分岐点[50分]→ 真砂の芝生[20分]→ イモリ平[40分]→天狗の休場[25分]→ 役の行者[40分]→ 金北山[1時間20分]→白雲台
時間や距離だけを見ると、少し身構えてしまいそうですが、最初の急斜面を越えてしまえば、その先は尾根道が続きます。
峰を挟んで両側に広がる日本海を眺めながら歩ける開放感は、このコースが高い人気を誇る理由のひとつなんですね!
達成感と景色、そのどちらも味わえる佐渡らしい山行です。 また、ここまで本格的でなくていいという方には、所要時間3時間、標高差100m程度の緩やかで縦走の“おいしい部分”だけを切り取ったような「ドンデン高原周遊コース」もありますので、挑戦してみてはいかがでしょう?
さて、次の主役は足元から頭上へ…。 佐渡島で待っているのは昼の自然とは別のもう一つの絶景です!
ドンデン高原ロッジ(正式名/ドンデン山荘)
■所在 〒952-0003 新潟県佐渡市 椿 697
■電話 0259-23-2161
■施設概要 宿泊・展望デッキ・多目的ホール・食事処など
ちょっと寒い。でも、めちゃくちゃ星が近い!
全周囲を星空が埋めつくす、佐渡島の夜。
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最後にご紹介したいのが、佐渡島の星空。
大げさじゃなく、人生で一度は“体感”してほしい、全周囲が星に包まれる夜です。
どこに天の川があるのか分からない人はいないと思います(笑)。
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基本的には市街地を離れれば、佐渡島のほぼ全域で星空を楽しむことができます。
その理由のひとつが、これまでお伝えしてきた佐渡島の不思議な自然条件。
標高はそれほど高くないにもかかわらず、本土の高山に近い環境を生み出す「山頂効果」による澄んだ空気と、光害の少なさが重なっているのだそうです。
実際に訪れた人の感想を見ていると、「今まで見たことのないくらいの星空」「筆舌に尽くしがたい!」といった声も多く、正直なところ「ちょっと盛ってない?」と思ったりもしました(笑)。
でも、いろいろ調べていくうちに、それが決して大げさではないことが分かってきます。


お天気や雲次第ではあるものの、条件がそろった夜には、頭上いっぱいに星が広がる。特別な観測スポットというより、「ちょっと暗い場所で空を見上げただけ」。
それだけで、こんな景色に出会えるのが、佐渡島らしさなのかもしれません。
島内で星空をみるツアーなんかも「サドベンチャー!」に見つけました。ぜひ参考にしてみてくださいね!
●「季節の星座、天の川を観てみよう」星空体験会(相川 小川地区)
● 大佐渡スカイライン白雲台での星空体験会
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