OSAKA STATION CITY GUIDE

do-ya?[ドーヤ?]

映画『恋愛裁判』映画「教場 Requiem」齊藤京子インタビュー

どや?

writer:華崎 陽子
photo:河上 良

恋愛禁止ルールを破った女性アイドルを描く『恋愛裁判』で主演を務め、木村拓哉主演の人気シリーズの映画化『教場 Requiem』に出演する齊藤京子インタビュー

アイドルグループ日向坂 46 の元メンバーで、卒業後は俳優として活動する齊藤京子。印象的な低音ボイスと確かな演技力で、映画やドラマに活躍の場を広げている。

そんな齊藤が主演を務める『恋愛裁判』が、大阪ステーションシティシネマほか全国にて上映中。実際の裁判に着想を得て、恋愛禁止ルールを破った女性アイドルの裁判を通して、華やかな芸能界の裏側を描く。

また、齊藤京子が、木村拓哉演じる風間教官の教場の生徒の1人を演じる『教場 Requiem』が、2月20日(金)より、大阪ステーションシティシネマほか全国にて公開される。

そんな2作の公開に合わせ、『恋愛裁判』では、恋愛禁止ルールを破って所属事務所から訴えられる山岡真衣を、『教場 Requiem』では、成績優秀で将来はストーカー犯罪撲滅を目指す警察学校の生徒・星谷舞美を演じた齊藤が2作について語った。


──事務所に入られてすぐ『恋愛裁判』のオーディションの話があったとお聞きしました。齊藤さん自身「これは自分がやるべき映画だと思った」とコメントされてましたが、『恋愛裁判』という作品との巡り合わせをどのように感じられましたか。

最初は、今までずっとタブーだとされていた、アイドルの恋愛禁止ルールを題材にしていたので、葛藤もありました。これをやって大丈夫なのかな?とは思いましたが、俳優としてリスタートすると決めて、初めての主演映画がアイドル役ということに運命を感じて、覚悟を決めて挑戦しようと思いました。

──前半のアイドルの描写の中でも、車の中の素の表情から、車から降りて、控え室に入ってメイクをして、イヤモニをつけて、アイドルの表情に変わっていく流れはすごくリアルに感じました。

あの流れは、私もとてもリアルだと思いました。ライブの前のルーティーンもそうですが、ライブ中、MCをしている時に暗転して、サプライズが発表されて、その後で、もっと大きなことが書いてある封筒を渡されるという流れは、いろんなアイドルの方が経験していることだと思います。

──監督も、女の敵は女というような構図にしたくなかったとおっしゃってましたが、「ハッピー☆ファンファーレ」の5人の関係性もすごく素敵でした。

私が所属していたグループも、優しいグループで仲も良かったですし、ギスギスした空気は全くなかったです。若い女の子たちのアイドルグループと聞くと、ライバル関係を想像される方も多いと思います。でも、「ハッピー☆ファンファーレ」は、仲間意識が高くて。自分のポジションが落ちて、違う子がセンターになっても、その子を応援するような関係性のグループです。そういう監督の考え方には私も賛同しましたし、すごく素敵だと思いました。

──「ハッピー☆ファンファーレ」のファンとの触れ合いのシーンもすごくリアルに感じました。

握手会のシーンやチェキ会のシーンは、懐かしいと思いながらやっていました。確か、台詞もなかったので、その場の空気でやっていました。だから、撮影というより、本当に握手会をしているような感覚でした。今までのアイドル活動や、アイドルの頃の自分を見てるような気持ちになりました。

──真衣というキャラクターについてはどのように捉えて演じられたのでしょうか。

真衣のアイドル活動に向き合う姿勢や真面目な性格は、私と似ているように感じました。その一方で、真衣の最後の決断は、すごく勇気のいることだと思いましたし、簡単に真似できることではないと思いました。また、この作品は、真衣の成長劇という見方もできるので、真衣が徐々に自分の意志を持っていく過程を表現したいと考えながら演じていました。

──後半、真衣が自分のいない「ハッピー☆ファンファーレ」のトラックを見て泣き崩れるシーンは、見ていて辛いものがありましたが、後半の真衣の心境は、どのように考えて演じてらっしゃったのでしょうか。

そのあたりのシーンは、ずっと苦しい思いで演じていました。今おっしゃった、自分がいないトラックを見るシーンもそうですし、ダンススタジオで女の子たちに話しかけられても、今の自分の姿が「ハッピー☆ファンファーレ」の真衣だとは思われたくないけど、嬉しいとも感じているところは、やっぱりアイドルは好きだから、複雑で苦しい心境だろうなという思いで演じていました。

──「真衣ちゃんですか?」とダンススタジオで女の子から聞かれる場面は、認めたいけど、認めたくない複雑な心境が感じられました。そういう複雑な心情描写のある作品で主演を務められて、難しいと感じることはありましたか。

監督とたくさん話し合って、真衣の人物像を作り上げていくのは、すごく充実した時間だったので、難しいというよりは、その印象が強く残っています。

──倉悠貴さん演じる、真衣が恋に落ちる間山敬の大道芸にも驚かされました。齊藤さんはどのように感じられましたか。

大道芸人の役ということで、ジャグリングやパントマイム、いろんな大道芸の技を身につけてらっしゃったので、素直にすごいと思いました。撮影の合間も、ずっとジャグリングをやっていたり、熱心に練習しているところを見て、倉さんのプロ意識を感じました。その姿を見て、役者は、お芝居だけではなく、いろんなことをやるお仕事なんだと改めて感じました。

──同級生だった敬と再会して真衣は恋に落ちますが、その真衣の心境はどのように捉えて演じてらっしゃったのでしょうか。

ふっと体が動いたんじゃないかと感じました。いろんなことがあって、心が沈みかけている時に、敬と久しぶりに再会して、真衣は少し新鮮な気持ちになったんだと思います。そして、怖い事件があった後で、敬の姿を見つけて、ふっと体が動いてしまった。ちょっとした出来事の積み重ねによる感情の変化だったように感じています。

──『恋愛裁判』という映画は、アイドルを演じたこともありますが、齊藤さんにとって大切な作品になったんじゃないかと思います。ようやく公開を迎えましたが、『恋愛裁判』という映画との出会いは、齊藤さんにとってどのようなものになりましたか。

『恋愛裁判』に出会ってから、昨年の1年間だけでもすごく濃い1年を過ごしました。いろんな映画祭に出席させていただいて、色んな反響をいただいて。『恋愛裁判』という映画一つで人生が大きく変わったと感じているので、改めて、この作品をやってよかったと思っています。

──外国の映画祭での上映の時は、ティーチインでお客さんの質問を受けることもあると思いますが、日本のアイドルの恋愛禁止というのはどのように受け止められるものなのでしょうか。

不思議なことだと感じているようなリアクションでした。「なんでですか?」と率直に質問されて、逆に、なんでなんだろう?と改めて考えるきっかけになりました。

──日本だと根底に受け入れてる部分があるというか…。

日本のアイドル業界では当たり前のことだと認識していましたが、フランスでは、全然わからないという受け止め方でした。タイのアイドル文化は同じような感じだそうですが、「タイではアイドルが恋愛していても、どちらかというとファンは応援するスタンスだけど、日本はまだ違うんですか」と聞かれたり。そういうルールがあるのは日本だけなんだと認識して、改めて考えるようになりました。

──『教場』のお話もお伺いしたいのですが、まずは、『教場』シリーズに参加することになって、どのように感じられましたか。

こんなに大きな作品に携わらせていただけることが、すごく嬉しかったので、頑張ろうと思いました。その一方で、厳しそうだな、大変そうだなとも思いました。

──そうですよね。特に、警察官の訓練、行進や手帳を出す点検の動作などは、厳しそうだと感じました。一番大変だったのは、どの訓練だったんでしょうか。

30人全員が揃うのは、さすがに難しかったですが、全員が揃わないといけないので、揃うまでやってました。点検は、完璧に揃うというよりは、素早く出すことが大事だと言われていました。ただ、行進と礼をする時のお辞儀の角度を揃えること、そして起立の早さは、できるだけ早くするのはもちろんですが、絶対に揃えてくださいと言われていたので大変でした。

──『教場』は、常に緊張感が漂う現場だったんじゃないかと思いますが、その中でも教官の風間を演じる木村拓哉さんと対峙された時は、どのように感じられましたか。

木村さんと対峙するシーンはもちろん、皆が知っている『教場』の風間教官が目の前にいるということが夢みたいなことなので、その思いを噛み締めながらお芝居をさせていただきました。木村さんと実際に対峙すると、背筋が伸びるような思いというか、ちゃんとしなきゃいけないと自分を戒めるような思いでした。

──齊藤さんが演じられた星谷という役は、感情を表情に出さない役だったと思います。そういう役柄を演じられて、いかがでしたか。

私は、すごくやりやすかったです。自分が見ている立場の時も、大きく表情を動かすよりは、微妙な表情の動きを見て、今、こう思ったんだろうなと感じる方が好きなので。『教場』や『恋愛裁判』は、私にとってはやりやすかったです。

──最後に、大阪の印象や大阪の思い出、大阪に来たなと感じるエピソードをお聞かせいただけますでしょうか。

大阪の方は、全体的にすごくユニークというか、明るいイメージがあります。私は、結構ゲラなんですが、笑いのツボが人とちょっと違うように感じることがあるので、きっと、私が笑うところは関西の方は、なんでそこ?って思うんじゃないかなと思います(笑)。

Movie Data

『恋愛裁判』

▼大阪ステーションシティシネマほか全国にて上映中

出演:齊藤京子 倉悠貴
仲村悠菜 小川未祐 今村美月 桜ひなの
唐田えりか 津田健次郎
企画・脚本・監督:深田晃司
共同脚本:三谷伸太朗
主題歌:「Dawn」 yama (Sony Music Labels Inc.)

(C) 2025「恋愛裁判」製作委員会

大阪ステーションシティシネマ支配人からのコメント

アイドル×裁判というテーマの物語ですが、とても見応えのある作品となっています。
劇中のアイドルの曲やダンスなどの作り込みや、演じるキャストもアイドル経験者というリアリティ、そして価値観の違いを暗示する巧妙な演出など見所が多く、非常に濃い内容の作品です。
考察や演出の意図などを語りたくなる作品ですので、是非ご鑑賞頂きたいと思います。
本作は大阪ステーションシティシネマ他で絶賛上映中です!


Movie Data

映画「教場 Requiem」

▼2月20日(金)より、大阪ステーションシティシネマほか全国にて公開

出演:木村拓哉
綱啓永 齊藤京子 金子大地 倉悠貴 井桁弘恵 大友花恋 大原優乃
猪狩蒼弥 中山翔貴 浦上晟周 丈太郎 松永有紗
佐藤仁美 和田正人 荒井敦史 高橋ひとみ
白石麻衣 染谷将太 川口春奈 味方良介 大島優子 三浦翔平 濱田岳 福原遥 杉野遥亮 / 趣里
佐藤勝利 中村蒼
坂口憲二 森山未來 / 小日向文世
原作:長岡弘樹「教場」シリーズ/「新・教場」「新・教場2」(小学館刊)
監督:中江功

(C)フジテレビジョン (C)長岡弘樹/小学館

大阪ステーションシティシネマ支配人からのコメント

人気のドラマシリーズから、年始の特別ドラマ、そして遂に劇場版の公開となります!

木村拓哉さん演じる教官・風間公親にそれぞれの至らなさや抱える闇を指摘される生徒たちの構図に加え、風間に迫る不穏な影に対抗するべく集まった卒業生たちの姿が描かれます。ドラマシリーズで描かれた過去の事件から現代につながる、まさに集大成な作品となりますので、是非劇場で結末を見届けて下さい。

「教場 Requiem」は2/20(金)大阪ステーションシティシネマ他で公開です!

Profile

齊藤京子

さいとう・きょうこ●1997年9月5日生まれ、東京都出身。アイドルグループ日向坂46の元メンバー。2024年に卒業後は俳優として映画やドラマでの活躍の場を広げている。主な出演作に、映画『#真相をお話しします』(25)、『(LOVE SONG)』(25)、『教場 Reunion/Requiem』(26)、ドラマ「泥濘の食卓」(23)、「いきなり婚」(25)、「あやしいパートナー」(25)、「娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?」(25)などがある。

大阪・梅田で知っといたら得するで!特集

まだ行ってへんの?うめきた新エリア特集

ひとりでも多人数でも!梅田ではしご酒特集

0円で利用できる!大阪・梅田のパブリックスペース特集