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do-ya?[ドーヤ?]

 『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』西野亮廣インタビュー 

どや?

writer:華崎 陽子
photo:河上 良

 「自分の感情の針が一番振れた瞬間を書こうと思った」 プペルとルビッチの友情を描いた大ヒット作の1年後を舞台にした新たな冒険の物語 
『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』 
製作総指揮・原作・脚本を務めた西野亮廣インタビュー 

 芸人であり童話作家、また、ビジネス書を出せばベストセラーを記録するなど、様々な顔を持つ西野亮廣。そんな西野が製作総指揮・原作・脚本を務めた冒険ファンタジー『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』が、大阪ステーションシティシネマほか全国にて上映中。 

舞台は『映画 えんとつ町のプペル』から1年後。親友のゴミ人間・プペルを失い、再会を諦めて前に進もうとした少年ルビッチが迷い込んだ異世界で、言葉を話す異世界ネコのモフを相棒に、煙突町に戻るため、壊れていないのに11時59分で止まった時計を動かそうと奮闘する姿を描く。 

前作に続いて廣田裕介が監督を務め、永瀬ゆずな、窪田正孝、MEGUMIらがヴォイスキャストを務める話題作だ。そんな本作の公開に合わせ、製作総指揮・原作・脚本を務めた西野が作品について語った。 


 ──新作を作る構想は、前作の公開後すぐに浮上していたのでしょうか。 

前作が2020年12月の公開で、年が明けて2月ぐらいには、誰が言い出したかわからないですが、次の作品を、という話があがって。前作をたくさんの方に受け入れていただけたので、「次の作品を作るチャンスがもしかしたらあるかもね」から、「だったらやろうよ」に変化していきました。 

──西野さんの中では、すぐに新しい作品へ向かう気持ちは生まれたのでしょうか。 

「えんとつ町のプペル」というのは、まだまだ続く作品なので、機会をいただけるのであれば、続編、また続続編のように書いていきたいと思っていました。その一方で、2021年の2月、3月ぐらいに脚本を書き始めたものの、全然ダメで。前作のエンドロールを見るとわかるように、たくさんのスタッフさんが関わってくださってて。この人たちの時間をもらってると思ったら、ヒットさせなきゃいけないというプレッシャーと下心が出まして(笑)。それで、こういうものが受けるんじゃないかみたいなことを…。 

──受けるものを考えてしまった、と。 

こういうものが求められてるんじゃないかというようなことをベースに書き始めた結果、全然面白くないものが出来上がって。 

──(笑)。 

確か、10ヶ月ぐらいかけて作ったと思うんですが、結局それを全部白紙にして。「えんとつ町のプペル」は、僕の個人的な話を面白がってもらえたんだからと考えて、出直しました。だから、2021年はロスですね。本当に僕が未熟で、売れて調子に乗ってました(笑)。 

──西野さんが手掛けられた絵本「チックタック 〜約束の時計台〜」を原作にするというアイデアは、2021年を経てすぐに出てきたのでしょうか。 

「チックタック 〜約束の時計台〜」は、キングコングの物語というか、22、3歳の時に梶原さんが失踪して3ヶ月ぐらい僕が待っていた時期のことがベースになってるんです。新作の脚本に取り掛かる中で、自分の個人的なこと、なんなら自分の感情の針が一番振れた瞬間を書こうと思って、ちょうどそれを取り扱ってたのが「チックタック〜約束の時計台〜」だったので、ここから掘り起こしていくと何かあるかもしれないと思いました。梶原さんを待つことに、僕は非常に勇気がいったので。 

──そうですよね。よく待てましたよね。 

そうですよね。帰ってくるのか、よくわからない人を待つって結構大変じゃないですか。 

──大変だと思います。 

それを映画にするのは面白そうだと思ったんです。待ち続ける人を目の当たりにしたルビッチくんがどう感じるんだろうと。ということは、ルビッチくんは待つことを諦めなきゃいけない。ルビッチくんが待つと決めるまでの物語にしようと思いついた時に、意外とこれは、ガッチャンコできるかもしれないと思いました。 

──なるほど。前作の『映画 えんとつ町のプペル』も、西野さんの感情がすごく動いたことがきっかけだったと思います。そう考えると、本作も成り立ちは同じなんですよね。 

結局、そうなんですよね。前作は、僕がお笑い芸人からキャリアをスタートして、あれやこれやとやってるうちに、日本中から叩かれるみたいな時期があって。それって、決して気持ちのいいことじゃないですよね。 

──そうですね。 

悲しいもんだし、辛いじゃないですか。でも、挑戦しようと思ったら、そういうことだってあるよなと思って。夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれたことがあるので、それをそのまま物語にしようと思ったのが前作で。今作は、前作とは全く別の出来事ですが、人生で一番覚悟を振り絞って、帰ってこないかもしれない人を待ったことを書いたので。だから、もう書くことないんじゃないかなと思ってるんです(笑)。僕の人生のメインディッシュをふたつとも使ったと思ってるので、もう終わったかもしれません(苦笑)。 

──(笑)。西野さんのことですから、また何か大きな出来事が起こるんじゃないですか。 

起こるかもしれないですね。だから最近は、本を書かれる先輩方に「どうしてるんですか?」とアドバイスを聞きにいってます。 

──なるほど(笑)。そもそも、西野さんが絵を描くのと絵本を描くのは、どちらが最初だったのでしょうか。 

同時スタートでした。 

──それは、西野さんの感情の発露というか感情を表現するために描き始められたのでしょうか。 

25歳の時に「はねるのトびら」という番組がゴールデンに上がりまして、いろんな方に受け入れていただいたんですが、今ひとつ突き抜けきれてないように感じていて。このままいっても、30代、40代、50代はなんとなくこの辺だろうなっていうのが見えてしまって。この後、確認作業で生きるのは辛いと思って、そこから、世界を狙おうと思ったんです。翻訳のハードルが低いものか、あるいは非言語のものに乗り換えなきゃいけないと考えていたら、ちょうどそのタイミングでタモリさんに呼び出されて「お前、絵を描け」と言われまして。 

──タモリさんは西野さんの考えを察してらっしゃったのでしょうか。 

いや、そうではないと思います。その頃、タモリさんととにかくよく飲んでたんです。平均週2で、多い時は週3か週4ぐらいで飲んでました。 

──お互い、すごく忙しいはずなのに。 

夜、仕事が終わったらタモリさんの家に行って。僕が「笑っていいとも!」のレギュラーをやっていて、タモリさんの別の番組でも準レギュラーみたいな感じで呼んでいただいてたので、とにかくよく飲んでたんですよね。もしかしたら、僕が酔っぱらって、そういうことをポロっと言ったかもしれません。たぶん、言ってたんでしょうね。酔っぱらって覚えてないですけど。たぶん、どこかで漏れてたんでしょうね。 

そんな中、タモリさんから「お前、絵を描け」と言われまして。「描けるようになるから描け」っていう言い方だったんですよね。タモリさんの方が絶対、自分よりも先が見えてるだろうから、言うことを聞こうと思って、その次の日からですね、絵本を描き始めたのは。 

──なるほど。そもそも世界を狙おうという思いもあって、そこから広がっていったんですね。 

順調にいったわけじゃないですよ。絵本を描いても、全然売れないんですよ。テレビの世界から軸足を移して、童話作家になると言って、頑張って3冊ぐらい描いたんですけど、全く売れなくて、終わったなと思ったんです。今回の映画とはあまり関係はないですが、3冊目に「オルゴールワールド」という絵本を描いた時に、いろいろなことがわかったんです。自分はどこが未熟で、どの責任から逃げていたのか。 

──具体的に言うと、どういうことがわかったのでしょうか。 

例えば、作品を作ったら届けなきゃいけないわけですが、届けるのは出版社や吉本興業の責任だと思っちゃってたんです。売れなかったらそっちの責任だよね、僕は作ることが仕事だから、という風に考えていたけど、いや、これって産むだけ産んで育てないのと同じで、育児放棄だと思って。これはやっちゃいけないし、これをやったら人はついてこないと気づいたんです。 

──それが前作や本作で西野さんがやってらっしゃるムビチケの手売りに繋がったんですね。 

そうですね。3冊目の途中から、ちゃんと届けることにも責任取らなきゃと思って、最初にやったのは、フライヤーを1万枚刷ってポスト投函したんですよ。これは全然効きめがなかったんですが、それだけやると出版社の人が本気になるというか、西野がそれだけやってるから、さすがに私たちも頑張らなきゃいけないよねという意識に変わっていくんです。 

──なるほど。 

こうやって人って動いてくんだというのがわかって、そこからですね。ちょうど、その頃から、クラウドファンディングが話題になっていたので、クラウドファンディングを使って、ニューヨークで個展をして。 

──やってらっしゃいましたね。 

個展自体は盛り上がったんですが、それがニューヨークでの次の仕事に繋がることはなかったんです。ただ、そういうことをひとつひとつやっているうちに、いろいろ覚えて、こういうことなのか、と。ものを作って届けるってこういうことなんだと学んで、と言いながら、ほぼ反省することばっかりなんですけど(苦笑)。その次に作ったのが「絵本 えんとつ町のプペル」だったんです。 

──そんな紆余曲折があったんですね。では、「絵本 えんとつ町のプペル」を映画にしようというのは、どのように思いつかれたのでしょうか。

絵本を描いた時から映画は狙ってたんです。絵本だけでは広がりきらないということもわかってましたし、日本のアニメーションは世界に誇るブランドですから。近くにこんなに大きなブランドがあるのに、ここと組まない手はないと思って、絶対映画だと思ってました。

──そうだったんですね。

これも先輩からアドバイスいただいて。イラストレーターの中村佑介さんに随分昔に教えていただいたんですが、そもそも仕事って思いついてもらわないと振られないと。中村佑介さんは学生時代に、CDのジャケットを描く仕事をしたかったそうなんです。でも、レコード会社や事務所の人が中村佑介に描かせようと言わないと、その仕事はこないわけじゃないですか。

──そうですね。

そこで、中村佑介さんが何をしたかというと、学生時代に正方形の絵ばっかり描いたんですって。要するに、CDジャケットに使えると思いつきやすいようにしたんです。案の定、それがうまくハマって、ASIAN KUNG-FU GENERATIONというロックバンドからCDジャケットの話があって、今の中村佑介さんになるわけです。その話を聞いて、思いついてもらうことが大事だと思ったので、「えんとつ町のプペル」は絵本の段階から、柱越しにキャラクターがいたり、ちょっと魚眼になってたり、カメラの位置を映画っぽくしたんです。

──そんな工夫が施されていたんですね。

そうすると映画関係者がこれを見た時に、「これ、映画にしたらよくない?」って言い出すだろうなという下心はありましたね。

──元々、西野さんは映画に興味をお持ちだったのでしょうか。

僕んちはそんなに裕福じゃなかったんですけど、テレビは見られるので。だから、唯一見てたエンタメが金曜ロードショーなんですよ。金曜ロードショーで『ネバーエンディング・ストーリー』や『グーニーズ』を見て、ヤバいと思って育ってるもんですから、自分の人生で通らないわけにはいかないという思いはありました。

──『映画 えんとつ町のプペル』の象徴的な存在であるプペルの声優を務めてらっしゃるのが窪田正孝さんですが、窪田さんの声はプペルそのものだと感じました。脚本やキャラクター造形を書かれた時に、プペルの声をどのようにイメージされて、窪田さんにたどり着かれたのでしょうか。

プペルは、頼りなくて、なよなよしてて、ピュアな声だと思ってたんです。窪田さんの声って、演技されてる時は、それこそ昨年『宝島』という映画を観させていただいたんですが、めちゃくちゃかっこいいんですよ。

──窪田さんは演技をしてらっしゃる時は声も渋いですよね。

本当は声も渋めなんです。ただ、バラエティでいじられてる時はめっちゃダサいんですよね(笑)。

──可愛らしい感じですよね(笑)。

いじられた時に「やめてくださいよ~」って声が裏返るんです。この声を聞いた時に「あっ」と思いました。演技力が突出してらっしゃるのは知ってましたが、バラエティでいじられてる時の窪田さんを見た時にプペルだと思いました。

──そういうことだったんですね。

窪田さんは本当にピュアな方だから、プペルとパーソナルな部分が近いんだと思います。

──わかる気がします。今回、ルビッチ役の声優を務めてらっしゃる永瀬ゆずなさんは、本作の物語にすごく合ってるように感じました。永瀬さんはオーディションで選ばれたとお聞きしました。

STUDIO4℃の田中社長から「(ルビッチの声を)子どもでいかないか」と提案されまして。ちょうど、心当たりがあったというか、映画を作ってる裏で、ニューヨークでミュージカル「えんとつ町のプペル」の製作をしていて。本を読んで投資家さんに見せて出資を募る、投資家さん向けのリーディング公演というのがあって、その時のルビッチ役が11歳か12歳のカイくんという男の子だったんです。もちろん、歌もダンスも大人の方が上手いんですよ。でも、カイくんが走り回ってあっちこっち行ってる時や負けそうになってる時、あるいは立ち上がった時に、すごい応援したくなって。

──ひたむきに頑張る姿は応援したくなりますよね。

「頑張れ!」って思ったんですよね。大人が子どもの役をやってるのとは違って、本当に子どもにしか出せない求心力というか、観ている方が椅子からちょっと前のめりになって応援するような空気になってたんです。それは、あの時代というか、あの時期にしか出せない魔法のようなものだなと感じた経験があったので、田中さんの子どもでいかないかという提案は、ちょっと面白そうだなと思いました。とはいえ、それをオーディションで決めるって、見つからなかったらどうするの?という話で。そこは賭けでしたね。

──賭けだと思うぐらいの気持ちでオーディションをやったところ…。

ゆずなちゃんが出てきた時にガッツポーズしましたね。ゆずなちゃんの第一声で「ルビッチいた!」と思いました。今、言ってくださったように、ゆずなちゃんが真ん中で走り回って、むかつくことをやったり、ふざけたり、怒ったり、泣いたりしているのが、物語を追いかける理由になってたと思います。

──そこにモフが効いてきますよね。

MEGUMIちゃんは本当にツッコミが達者で。

──永瀬さんとMEGUMIさんのコンビがすごく良かったです。

最高ですよね。ずっと見ときたいですよね。

──映画の中で、子どもが悪いことをするシーンはたくさんありますが、大人がツッコミを入れることはあまりないじゃないですか。何してんのって言いたくなるはずなのに、そういう会話が出てこないことが多いですが、今回はそれを全部MEGUMIさんが言ってくれるので(笑)。

そうですよね。MEGUMIちゃんは、そもそも演技ができて、バラエティができるのと、あとお母さんと三拍子揃ってるんですよね。

──確かにそうですね。声優さんも重要な要素ですが、本作にとっては歌も大事だったと思います。本作の中で「366日」が使われていますが、切なさと歌詞が物語にぴったりだと思いました。ただ、西野さんと「366日」があまり繋がらなくて…。

そうですよね。そのシーンの脚本を書いてる時に、自分の気持ちをのせようと思って、まさに、会いたいけど会えないという歌詞だったので、作業部屋でずっと流してたんですよ。

──実際に「366日」を流してらっしゃったんですね。

流しながら本を書いたり、こんなキャラクターかな?と考えながらイラストを描いたりしていたので、そこに引っ張られて、曲の当て書きのようになっちゃったんです。結果的に、それ以外の曲がハマらなくなって。

──なるほど。西野さんが思い描いた切ない曲が「366日」だったんですね。

ちょうど良かったんですよね。やっぱいい曲だし。

──そうですね。それは間違いないです。

脚本の事情で言うと、あの曲がきっかけとなって、もしかしたらで繋がる物語なので。後半の方でその曲を東野幸治がアカペラで歌うんですけど、まあ下手なんですよ(笑)。

──(笑)。

そもそもアカペラだし、絶望的に下手なんです。それでも、お客さんには「あの曲!」って思い出してもらわなきゃいけないので。

──そうでしたね。その必要性がありました。

そもそも、あの曲には圧倒的なインパクトが必要で。日本の場合だったら、知られてるというのは絶対的な強みなので。先に、振りとしてその曲を流しておいても、その曲がお客さんの耳に残ってなかったら負けじゃないですか。東野幸治が歌ったところで「あの曲!」とはならないので。そう考えると、この曲ってめっちゃ大事だなと。作るのか、それとも有りものを使うのかという選択があって、今回は有りものを使おうということになりました。

──「366日」も本作にとってすごく大事な歌ですが、前作の主題歌が一か所しか使われてませんでした。いつ来るのかと思いながら、もしかしてない可能性もあるのかな?と思って。あの曲には中毒性があるので、使い方がせこいなと思いました(笑)。

中毒性があるのはわかります。せこいっすよね(笑)。舞台をやってると、すごくわかるんです。こんなこと言ったらダメなんですけど、最後にあの曲流したら、なんとかなるんです(笑)。

──(笑)。

最後にあの曲を流したら、綺麗な映像になるんです。水戸黄門の印籠とか、ウルトラマンのスペシウム光線みたいな感じで。あの曲を流したら、いいところに着地するし、しかも皆、あれを待ってるんで。

──あれだけ中毒性のある曲になると最初から感じてらっしゃったのでしょうか。

それは感じてました。『映画 えんとつ町のプペル』って、まず曲から作ってるんですね。あの曲をギターでポロンポロンって弾いて「たたたんたんたららんたんたらたんたんたららん」って、これができた瞬間に勝ったと思って。これに合うように話を作っていったんです。それぐらい、めっちゃ強い曲だと思ったので、譲らなかったですね、映画を作る時も。

──譲らなかったというのは、どういうことでしょうか。

今回はなかったんですが、前作の時は、まず主題歌はどうする?という話になったんです。その当時の、とても人気のあるアーティストの最新曲を主題歌に置けば、そのファンの方が観に来てくれたり、あるいはその曲が音楽番組で歌われて、この映画が紹介されるという、マーケティング的な意味もあって、そういう曲が使われがちなんですが、あの曲には絶対に勝てないと思ったんですよ。どんな有名なアーティストが来ても、あの曲には勝てない。なぜならば、そもそも当て書きだから。あの曲に当て書きして『映画 えんとつ町のプペル』という作品を書いてるから、どう考えたって勝てないんです。

──裏側ではそんな戦いが繰り広げられてたんですね。

それは、有名であるとか、実力があるとか、才能があるとか、そういうことではなくて。当て書きには絶対勝てないので。だから、前作の時にゴリ押しして。

──前作の時も西野さんは製作総指揮を勤めてらっしゃったと思うのですが…。

製作総指揮と言ったって処女作で、「映画のこと何わかっとんねん」と思われてる時に、「この曲以外ありません」と押し通したんです。でも、今回は、すんなりといきました。ロザリーナというアーティストが「えんとつ町のプペル」に非常に合ってるので。

──わかります。

『スワロウテイル』という映画を学生時代に観て、大好きになって。『スワロウテイル』のCHARAさんにしか出せない、あの世界観に夢中になったんです。例えば、僕はミスチルさんもサザンさんも好きだし、好きなアーティストさんはいっぱいいたんですけど、あそこにはCHARAさんしかなかったと思うんです。そういう関係性ってあるじゃないですか。CHARAさんがファンタジーを纏ってたのが大きかったと思うんですが、ロザリーナもまさにそれだな、と。

──そうですね。

だから、ロザリーナしかないと。今回は主題歌もそうですし、エンディング・ソングもロザリーナの曲になっちゃったんです。結果的に、ロザリーナのPR映画みたいになってて、ちょっとムカついてるんですけど(笑)。

──あの曲が流れた時に「きた!」と思いました。あそこで感情が動きましたし、覚えてたんだなと思いました。

わかります。YouTubeでめっちゃカバーされてる時点で、勝ったなと思いました。子どもがめっちゃ歌ってて。別に流行らそうとしてやったわけじゃないんですが、あの曲のカバーが何百って上がってるんです。童謡みたいな感じになってると思ったので、それで終わろうと思いました。

──「えんとつ町のプペル」は映画やミュージカルなど、いろんな展開がされてますが、西野さんのバイタリティ溢れる原動力というのは、どこから来てるのでしょうか。

ふたつあって、まずは見たことないものを見たいっていう、すごいピュアというか、シンプルな思いですね。ふたつ目は、本当にお恥ずかしいんですけど、友達と飲んで、酔っぱらって、気が大きくなっちゃって、「やるよ」って言っちゃって、それで追い込まれてます(笑)。お酒の席で、いつも決まってるんですよ。例えば、ブロードウェイ行くだのなんだのかんだのっていうのは、お酒の席で友達と盛り上がって決まってますね。

──それを実行するために奮闘してると。

約束しちゃってて、翌朝スタッフに、昨日ちょっと飲んでて、こういうことになったからって言って、これ行くからみたいな感じで進んでますね。だから、すごいバイタリティがあってというよりは、酔っ払って約束して追い込まれてるっていう。友達と一緒にいたいとか、友達と一緒にやりたいという思いはあるので、それがでかいですね。

大阪ステーションシティシネマ支配人からのコメント

大切な親友プペルを失い、悲しみに暮れていた少年・ルビッチ。しかし、信じて待つことを諦め、前に進みだそうとしていた彼はある日、時を支配する異世界“千年砦”へと迷い込んでしまう。
「諦めないことの尊さ」を教えてくれる本作は一つ一つの絵が絵画の様に美しく、是非映画館の大スクリーンで堪能して頂きたい作品です。皆さまのご来場をお待ちしております!

Movie Data

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』

▼大阪ステーションシティシネマほか全国にて上映中

ヴォイスキャスト:永瀬ゆずな  窪田正孝  / MEGUMI 
小芝風花  吉原光夫  土屋アンナ  山寺宏一 
藤森慎吾  伊藤沙莉  /  東野幸治  錦鯉  /  森久保祥太郎
製作総指揮・原作・脚本:西野亮廣
監督:廣田裕介
原案:「チックタック ~約束の時計台~」にしのあきひろ著(幻冬舎) 
主題歌:「えんとつ町のプペル」ロザリーナ(ソニー・ミュージックレーベルズ)

(C) 西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~」製作委員会

Profile

西野亮廣

にしの・あきひろ●1980年生まれ、兵庫県出身。芸人・童話作家。著書として、絵本に「Dr.インクの星空キネマ」「えんとつ町のプペル」「チックタック ~約束の時計台~」など。小説に「グッド・ コマーシャル」、ビジネス書に「革命のファンファーレ」「新世界」「ゴミ人間」「夢と金」などがあり、全作ベストセラーとなる。2020年公開の『映画 えんとつ町のプペル』では原作・脚本・製作総指揮を務め、大ヒットを記録、海外でも高く評価される。原作・脚本・製作総指揮を務めたコマ撮り短編映画『ボトルジョージ』(2024)は、アカデミー賞®︎のショートリスト入りを果たし、世界中の映画賞を数々受賞。ブロードウェイで、ミュージカル『CHIMNEY TOWN』の制作を進める他、2025年にデンゼル・ワシントン主演の舞台「OTHELLO(オセロ)」の共同プロデューサーを務め、同作はブロードウェイ3週連続1位に輝く。2025年夏には製作費4.5億円のミュージカル「えんとつ町のプペル」を上演し、開幕前に3万席を完売させた。3月には、約3年ぶりとなるビジネス書「北極星 僕たちはどう働くか」が発売された。

大阪ステーションシティシネマで『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』を観た後は、こちらのカフェやレストランで映画談議に花を咲かせてみては?

■<ルクアダイニング 10F>丸福珈琲店
■<ルクア 5F>アフターヌーンティ―・ラブアンドテーブル
■<ルクア B1F>メゾンカイザー
■<ルクア B1F>キュッヒェ ニューミュンヘン
■<ルクアイーレ 2F>スターバックスグランマルシェ

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