OSAKA STATION CITY GUIDE

do-ya?[ドーヤ?]

大阪ステーションシティで世界一周!?世界のスパイス料理と、使える食雑学

どや!

大阪ステーションシティは、さまざまな国の料理が味わえる多国籍料理店が多い。今回は各国の「スパイス」に着目し、代表料理や食文化の豆知識を紹介。お腹がいっぱいだと知識なんて頭に入らないって? 否!頭でなく五感で覚えられるはず(笑)。

edit:大阪日日新聞

【中国編】

中華料理の代表「四川料理」は、「花椒(ホァージャオ)」などの特徴的な香辛料が効いた、独特な辛味や痺れ「麻辣(マーラー)」が特徴。四川は、夏は暑く冬は寒くまた湿度も非常に高い気候のため、カビが生えやすく体調も崩しやすい。よって、防腐と健康維持のために香辛料が使われてきた。 

上海バール」の「四川麻婆豆腐」は、オーソドックスでありながら虜(とりこ)になる味。豆板醤(トウバンジャン)、花椒・山椒、豆豉(豆を発酵させた中華調味料)を入れることで、お店でしか味わえないコク深い仕上がりに。のどにグッとくる辛さは、青島(チンタオ)ビールでクールダウン。中国語でおいしいは「好吃(ハオチー)」。(発音が難しい…)

上海バール
場所/エキマルシェ大阪
営業時間/11:00~23:00(フード:22:15 L.O./ドリンク:22:30 L.O.) 

【メキシコ編】

メキシコでは紀元前から、トウモロコシや豆、そして唐辛子「チレ」が食されていた。約500年前にスペイン人が、ヨーロッパやアラブ原産の食材である牛肉や豚肉、玉葱やにんにくなどを持ち込み食文化が融合した結果、現代のメキシコ料理の形に。ちなみに現在メキシコには50種類以上の唐辛子が存在している。メキシコはスペイン語が公用語なので、「おいしい」もスペイン語、「Querico(ケリコ)」と言う。 

墨国回転鶏食堂」では、とうもろこし・小麦粉の皮で、ロースターで焼き上げたチキンと、ハラペーニョやサボテン、アボカドなど、さまざまな具をお好みで包んだタコスがいただける。チキンにかかるソースは「サルサ ロハ」。焼きトマトとメキシコの唐辛子「チレワヒージョ」を使用し、まろやかでスパイシー。シャーベット風カクテル「フローズンマルガリータ」と一緒に食べるともう手が止まらない。 

墨国回転鶏食堂
場所/ルクア大阪B2F バルチカ
営業時間/11:00~23:00

【タイ編】

 タイ料理は、四大要素として「甘み」「酸み」「塩み」「辛み」の味のバランスが重視されている。料理は、定番の卓上調味料を使って自分好みに味を調整するのがノーマル。

 

多くのタイ料理店では、この四つの調味料が卓上に置かれている。

酸(上):プリック・ナムソム(唐辛子入り酢で、まろやかな酸味)

甘(右):砂糖orグラニュー糖

塩(下):ナンプラー(カタクチイワシを塩に漬け込んで発酵熟成させた魚醤)

辛(左):プリック・ポン(粉唐辛子) 

「クンテープ」でいただけるパッタイは、そのままでも十分おいしく日本人好みの味だが、酢をかけるとまろやかさが増して◎。生シンハービールのフルーティーで優しい飲み口は、味が強いパッタイと相性バツグン。缶や瓶でなく「生」が飲めるお店は大阪でも少ないそう。タイ語で「おいしい」は「อร่อย(アロイ)」。 

タイ国政府認定五ツ星レストラン クンテープ
場所/ルクア大阪B2F バルチカ
営業時間/11:00~23:00

【シンガポール編】

多民族が暮らすシンガポールは料理のルーツも多文化的。中華料理をベースに、インド料理・マレー料理の文化が融合し独自に発展している。公用語は英語、北京語、マレー語、タミル語と幅広く、多くの人が英語の話し手なので、「おいしい」も「delicious(デリシャス)」が主流。

  

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「シンガポール・シーフード・リパブリック」の看板料理でもあり、シンガポールの代表料理でもある「チリクラブ」は、カニの爪部分を特製の甘辛ソースとともにいただく一品。ソースは甘さがしっかりありながらターメリックなどの香辛料もたっぷり、お腹がじわじわ熱くなる。余ったソースは、揚げパンやフライドライスと一緒に食べるとさらに楽しめる。

豪華なチリクラブに合わせて飲みたいのが、ジンベースのおしゃれなフルーツカクテル「シンガポール・スリング」。

シンガポール・シーフード・リパブリック
場所/大丸梅田店 14F
営業時間/[ランチ]11:00〜15:30 [カフェ]15:30~16:30 [ディナー]16:30~23:00(22:00 L.O.) ※状況によって早まる場合あり

「食の旅」を終えて……

お皿の上のスパイス一つから、使う食材や使用方法に、その国の風習・文化や気候の独自性を体験できた。私たちの五感次第で、通勤・通学の行き帰りに横切るいつもの大阪ステーションシティも、刺激的な場所になるのだ。

☆今回紹介した店舗の他にも、大阪ステーションシティ内にはたくさんの多国籍料理が。ぜひチェックしてみて。

【中国】

【韓国】

【台湾】

【イタリア】

などなど。