ガチ恋ファンに調査!推しに贈りたい「妄想」クリスマスギフト
どない?
クリスマスを目前に控えたシーズン、「ガチ恋勢は、推しに対してクリスマスプレゼントを贈ったりするんだろうか……」と、そんなことがふと気になりました。そこで今回、様々な業界・ジャンルの対象を推しているガチ恋ファンに取材し、各業界やジャンルにおけるギフト事情について聞いてみました。
贈り物についてのルールや、推しに贈る上でベストなクリスマスギフトは何かという点について、現実と妄想、両面から探っています。「推しに何か贈りたい!」という方はぜひ読んでみてください!
この記事の内容
- 次のキャンプでリアルにあげたい!プロ野球選手のガチ恋ファン
- 予算は無限大!男性アイドルのガチ恋ファン
- 本物のガチ恋とは私のこと!ホストのガチ恋ファン
プロフィール
杉本奏さん
プロ野球セントラル・リーグの球団である「阪神タイガース」のガチ恋ファン。小学2年生の時から阪神タイガースを応援。SNSアカウントでも積極的に阪神タイガースについて発信しており、球場で観戦している模様だけを投稿し続けている。
プロ野球選手が推しになったきっかけとは・・?
杉本さんは愛知県のご出身なのですが、お父さんが熱狂的な阪神タイガースファンで、その影響を受けて育ったのだとか。
幼き頃の杉本さんは選手の応援歌を覚えて歌うのが大好きだったそうで、球場でもらった応援歌の歌詞カードをラミネートして大事に保存しておくほどだったといいます。
そのようにして長らくチームを応援してきた杉本さんですが、大学進学で関西に住むことになり、阪神タイガースのホーム球場である甲子園球場でビールの売り子をはじめ、より距離が近くなったこともあってさらに応援に熱が入るようになったのだといいます。
ちなみに、阪神タイガースがリーグ優勝、そして日本シリーズに勝って日本一を決めた2023年は大盛り上がりだったそうで「人生で初めてうれし泣きをしました!」とのこと。
杉本さんはあくまで“箱推し”で、阪神タイガースという球団そのものにガチ恋しているそう。特定の選手に入れ込んでいるわけではなく、それこそ、観戦時に応援用に持っていく選手タオルも、試合ごとに別のものを用意していくようです。ただ、強いて一人挙げるとしたら近本光司選手、とのことでした!
シーズン中の観戦は「行けるだけ行きます」と語る杉本さん、甲子園球場で行われる試合はもちろん、アウェイの試合を見に遠征することも多々あるそう。
観戦チケットを入手するためにいつも時報を聞きながら発売開始のタイミングを待っているんだとか。ちなみに最近では競馬の馬が推しの対象にもなってきていて、推し馬の馬券を買うことで応援しているのだと聞かせてくれました。
取材当日もバッグに馬のチャームをつけていらして、どうやら、のめり込んだらとことん行くタイプのようです。
プロ野球選手に対するギフト事情は?
さて、今回はそんな杉本さんにガチ恋の対象へのクリスマスギフトを考えてもらい、その買い物に同行させてもらうことにしました。
とはいえ、まず前提として気になるのが、そもそも推しの対象に贈り物をすることは可能なのかという点です。杉本さんにルールについて聞いてみることにしました。
――そもそも、プロ野球選手にギフトを贈ることはできるんでしょうか?
杉本さん「明確な規定はないのですが、スポーツ選手は体が資本だと思いますし、飲食物などは贈るべきではないと思っています。」
――そうですよね。まずは選手が健康にプレーできるのが一番ですもんね。ちなみに、プレゼントはどんなタイミングで贈るのでしょうか?
杉本さん「選手と接するタイミングはなかなかないので、私は今まで贈り物を渡したことはないんです。ただ、去年、沖縄での春季キャンプに初めて行ったんですけど、キャンプなら渡せるチャンスがあるということがわかったんです(笑)
なので、来年の2月のキャンプに行く時にはなにか差し入れしたいなと思っています」
――なるほど、たしかに、そもそも渡せる時がないですもんね。キャンプ時がチャンスと。
杉本さん「そうですね。選手を間近にするチャンスがかなり少ないので。熱心なファンの方はキャンプのタイミングに懸けているイメージがあります。高価そうなブランドもののプレゼントを贈っている姿を見たこともあります」
――では、タイミング的に、実際に選手にクリスマスプレゼントを贈るのは難しいかもしれませんね。今回は妄想ギフトということで「もしクリスマスプレゼントを渡せるなら」という前提でギフトを選んでいただいてもいいでしょうか!
推しがリアルに喜びそうな実用性の高いギフトは?
というわけで、やって来たのは「ルクア イーレ」の3階にある「@cosme OSAKA(アットコスメオーサカ)」です。
――美容グッズがたくさんある@cosme OSAKAにやってきましたが、ここを選んだのはなぜですか?
杉本さん「野球選手って遠征が多いので日常的なケアが大変だと思うんです。遠征先から一週間も帰れないようなことも多いですし。阪神タイガースの選手は甲子園球場で試合をすることが多いんですが、屋根のない球場なので日焼け対策も重要だと思います。
なので、スキンケア系がいいかなと。ファンからもらって嬉しいものを自分なりに考えると、あまり重くならないような、どんどん使える消耗品の方がいいかなと思うんです。」
――選手の立場に立った考え方で素敵ですね。ちなみに選手たちの個人的な好みを知る機会ってあまり多くはないんですか?
杉本さん「そうなんですよ。オフの時に特番に選手が出たりもするんですけど、基本そういう時は野球の話しかしないんです(笑)SNSをやっているプロ野球選手もあまり多くはないので……。
ファンクラブに入っていると『ファン感謝デー』みたいなイベントがあるので、そこでの質疑応答で少し知ったり、あと、ヒーローインタビューなどで子どもが『好きなものはなんですか?』とか、無邪気に質問してくれると助かりますね(笑)」
杉本さん「このスキンケアキットなんか、よさそうですね。パッケージもすごく可愛いです。アットコスメは人気の商品がわかりやすく並んでいて便利ですね。」
杉本さん「入浴剤とかバスタイムに使うグッズもいいかなと思います。疲れを癒してリラックスしてもらいたいです。ただ、香りの好みが人それぞれなので迷いますね。このミネラルバスストーンは無香で繰り返し使えるのでいいかもしれないです!」
妄想ギフトはオーダースーツ?!もし推しにクリスマスギフトを渡すことができたら
「ここまではかなり現実的な観点でギフトを選んでいただきましたが、妄想のギアを一段上げて「もし本当に一対一でクリスマスギフトを渡せるとしたら」と、そんな状況を想定してもらうことに。その結果、やって来たのはオーダースーツの専門店です。
スタッフの浅見さんにアドバイスを受けつつ、杉本さんがスーツの生地を選んでいきます。
――こちらはオーダーメイドのスーツを作れるお店ですよね。ここを選んだのはなぜでしょうか。
杉本さん「プロ野球選手は遠征時にスーツで移動することが多いんです。授賞式なんかもスーツで出られるので、ネクタイもいいかなと思うんですが、スーツ自体も贈れるなら贈りたいなと(笑)」
――今回は一応、“強いて”ということで近本選手をイメージしていただいていますが、イメージカラーなどはありますか?
杉本さん「近本選手の応援タオルのカラーが青と黄色なので、それをイメージして選んでみたいですね!」
イメージカラーや近本選手の年齢なども考えた上で、スーツの生地色とシャツの色、そしてネクタイの色のパターンを提案してくださるスタッフの浅見さん。
「あ、これすごく素敵ですね」「こっちもかっこいいですね!」と嬉しそうな表情を浮かべる杉本さんが印象的でした。
ちなみに、ここ「DIFFERENCE」には、「DIFFERENCE GIFT TICKET」というギフトチケットがいくつもの価格帯で用意されており、そのチケットをもらった人が自分の好きなアイテムを購入することができるそう。
贈る側が色の合わせ方までを選んでギフトチケットを贈り、後は受け取った本人がお店で採寸をしてスーツを仕立てる、といった使い方もできるそうです。
続いて、スーツに合う小物を選びに向かう杉本さん。
杉本さん「さっきのスーツに合うネクタイはなんだろう〜?」
と、ここではネクタイを中心に選んでいました。
杉本さん「このギフトボックス、すごくいいですね!ネクタイとネクタイピンと、カードケースがセットになっていて、贈り物にちょうどいいです。寒い季節にはマフラーも喜んでもらえそうですよね♡」
――予算的な面も重要になってきますよね。
杉本さん「そうなんですよね。本当に本人に確実に渡せるなら1万5千から、……まあ、数万円という感じかもしれないです。でもこれは私も、他のファンの皆さんもそうだと思うんですけど、好きな球団や好きな選手のグッズを買って売り上げに貢献するのも推し方だと思うので、そっちの基本的な気持ちも忘れないようにしたいです。」
――本当にそうですね。無理のない予算感で、無理のない推し方を心がけたいですね。でもこうして妄想でプレゼントを選ぶのも楽しいですね。
杉本さん「楽しいですね。もともと誰かにプレゼントをするのは好きで、他の人とかぶらない自分ならではのものを選びたいなと思う方なんです。ちょっとひねりたいというか(笑)そうやって自分らしいものを選ぶのが楽しいです。」
最後に、宝飾・時計売り場に来た杉本さん。
ブランドものの時計についてスタッフの方の説明を受けながら、「この形、すごく似合いそう。でも、時計って好みが人それぞれにありますもんねー」といくつかの選択肢で迷っていらっしゃるようでした。
推しの好みを想像して、できるだけ外さないものを選びつつ、さらには他のファンの方とかぶらないギフトを選ぶ、ガチ恋ファンのギフト選びはなかなかに難しく、だからこそ妄想の段階でも十分楽しいのだと思いました。
別の業界も気になる!ギフト事情について調査。
杉本さんはプロ野球選手(というか球団)に対するガチ恋ファンでしたが、他の業界におけるギフト事情はどうなっているのでしょうか。
映像クリエイターのお仕事をされているかれんあははさん(以下、かれんさんと呼ばせていただきます)は、小学2年生の時から現在に至るまで、長きに渡って男性アイドルを追いかけ続け、“限界ジャニオタ”としてSNSを中心に情報を発信してきました。現在も某人気アイドルグループを熱心に応援しているそうです。
プロフィール
予算は無限大!男性アイドルのガチ恋ファン、かれんあははさん
――かれんさんは応援されているグループにどれぐらいの頻度で会いに行っていますか?
かれんさん「ツアーやイベントがあれば必ず行くというイメージです。数ヶ月に1度は会いに行っています。他には、YouTubeやライブ配信などをチェックして推しの動きを追っている感じなので、毎日、見ない日はないです!」
――男性アイドルグループに対するギフトには規定があったりするんでしょうか?
かれんさん「男性アイドルへのギフトは規定がとっても厳しくで、“もの”は一切贈れないんです。なので、推しにまつわるグッズなどを購入する、ライブへ足繁く通う、などが現実でできることですね。
手紙は渡すことができるのですが、今は気軽にSNSなどで応援コメントなどを送れるようになったので、手紙の文化もなくなってきていますね。」
規制が厳しいので、せめて妄想で…ギフトを考えたい!
――現実はなかなか厳しいですね。ここからは「妄想ギフト」として考えていただきたいのですが、もしクリスマスギフトを渡せるとしたらどんなものを選ぶと思いますか?
かれんさん「長く使えるシルバーアクセをあげたいです!私の推しはお洒落なので、たとえば誰かからもらったからといって簡単にアクセを身に付けたりはしないなと思っていて。なので、好みに合ったもので、長くつけてもらえそうなシンプルなものを選びたいと思います。
私自身は本当はゴールド系が好きなんですけど、自分のエゴを押し付けたようなプレゼントはしたくないです。匂い系のものなど好みが出るものは避けたいですね」
――シルバーアクセとなるとちょっと予算もかかりそうですが、もしギフトが贈れるとした場合、予算感はどうでしょうか?
かれんさん「オタクは予算が無限です(笑)定期的に贈ることができるなら考えるかもしれないですが、私は一発で良いものをあげたい派なので予算は気にしないです」
――無限なんですね!妄想は自由ですもんね。さらに妄想を続けていただくとして、クリスマスデートができるならどんな場所に行ってみたいですか?
かれんさん「一緒に行くなんて考えられないです……。旅行券をギフトとして贈りたいですね。忙しいから海外や遠い地方は現実的に無理そうなので、熱海、箱根、伊豆、草津あたりですかね。そういう温泉地で癒されてほしいです。
旅館に泊まれる旅行券を渡して、日程は後から自由に設定してもらうみたいな感じがいいですね。ライブのMCや雑誌で『粋なファンが居てさぁ(笑)』みたいに話してくれるだけでとっても嬉しいです!」
――推しの相手を大切にして気遣う姿勢が素敵です!ありがとうございました。
本物のガチ恋とはわたしのこと!ホストへガチ恋するあおいさんの選ぶギフトは?
プロフィール
あおいさん
さまざまなメディアに取り上げられ注目を集める元youtuber。現在は”ホストと姫”というコンセプトのアイドルグループ「AoiroGroup」のプロデューサー兼アイドルとして精力的に活動。
次に、ホストにガチ恋しているというあおいさんにもギフトについて聞いてみました。
――ホストの方へのギフト事情を教えてください。あおいさんは実際に贈り物をすることも多いですか?
あおいさん「多いです。ただ、売り上げに貢献するのがいい推し方だと思っているので、まずは贈り物よりも、実際にお店に行ってお金を使うようにしています。
プレゼントするとしたら、推しが好きなブランドのパーカーなど実用的なものですね。実際に普段から着られるようなものを選びます。」
――もし推しのお相手に、自由にクリスマスギフトを贈れるとしたらどんなものを選びますか?
あおいさん「やっぱりお揃いのものがいいですね!パジャマとか、アクセサリーを選んで自分も同じものを身に着けたいと思っています。お揃いのものを渡すと、受けとる相手が重く感じてしまうので実際には渡せません。明確なルールはありませんが、そこのラインは気をつけています。」
――あおいさんがご自身で思うガチ恋ファンの心得のようなものがあれば教えてください。
あおいさん「基本は売上に貢献すべし!ですね。愛が重くなりすぎると担当のホストへ迷惑をかけてしまうので、冷静にどういったギフトや行動が本当に相手のためになるのかを考えるのがいいと思っています。節度を持った推し活を!」
――ありがとうございました!
と、こうしてみなさんのお話を伺ってみると、業界やジャンルによって規則や予算感などの違いはだいぶ異なるものの、推しへのプレゼントを妄想することはなんだか楽しそうである、ということは共通しているように思えました。
もちろん、規則に従い、実際にギフトを贈るとしても無理のない形を心がけるべきですが、その前提を踏まえた上で、推しへのギフトについて考えてみてはいかがでしょうか!
店舗情報
店舗名:イセタン メンズスタイル(isetan Men’s Style)
住所:〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田3丁目1−3
営業時間:10:30〜20:30
定休日:ルクアイーレに準ずる
お問い合わせ:06-4301-3922
店舗情報
店舗名:JTB トラベルゲート大阪梅田
住所:530-0001 大阪府 大阪市 北区 梅田3-1-3 ノースゲートビルディング11階
営業時間(館に準ずる):
平日 11:00~19:00
土日祝 10:30〜18:30
お問い合わせ:06-6341-8830
いっちゃん、新しいやつ